【今、注目の生き物】

みなさん、はいさい!
今回は、最近テレビや新聞などでも取り上げていただいた、注目の深海生物「ミナミオーストンガニ」を紹介しますよ。
詳細はコチラ→「世界初展示に成功!トゲが特徴的なミナミオーストンガニ


ミナミオーストンガニは、昨年5月に和名が付けられたばかりの種類で、丸っこい体に鋭いトゲを持つのが特徴です。
なかでも、背中側にある2本のトゲは特に長く、昆虫のコーカサスオオカブトやクワガタムシを想像させますね!

この背中側のトゲ以外で特に鋭いのが、脚に生えているトゲです。


鋭く列になって生えているトゲは、外敵から身を守るのに役立つのはもちろん、餌となる獲物を抱え込んで捕らえるのにも役立つのでしょう。
うーん・・・、このトゲトゲとした独特の姿、甲殻類好きにはたまらないものがあります。
 
ちなみに、「深海の小さな生き物」コーナーで展示中のミナミオーストンガニはメスなのですが、実は今、卵をお腹に抱えています。
カニの仲間は一般的に、卵から幼生がふ化するまでの間、メスが卵をお腹で保護するのですが、じっくり見ると展示水槽でもその様子が観察できますよ。

上の写真は、卵についたゴミなどの掃除をしているところです。
卵からふ化した後は、3.5mmほどの大きさで、親とは全く違う形で生まれてきます。


前にも一度幼生が生まれたのですが、その時はうまく育てることが出来なかったので、今回は前回の経験を活かし、大きく育てられるよう頑張りたいと思います。
 
今後のゆくえにも目が離せないミナミオーストンガニ、昆虫好きのお子さんにもぜひ見てもらいたい生き物です!
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