すご技生物~深海編~⑤卵 イモリザメ♪前編】

みなさん、はいさい!
12月に入り沖縄でもようやく長袖が必要になってきました。
 
7月から当館で行われている「海のビックリすご技展」も残すところあと3か月。折り返し地点を過ぎました!
お客様からのアンケートでもたくさんの反響を頂き、意外にも多いのが「卵にもすご技があるなんて知らなかった!」という驚きのお声。
そうなんです。海の生物たちは子孫を残すために「卵」にもすご技を持っているものが多いです。
 
こちらは沖縄の水深100m以深にくらす6種のサメの卵。

いかがでしょうか?
ねじれたドリル型や、卵の端に付着糸や巻き糸を持つものなど、形だけでなく色や模様も実に様々で面白いですね。サメたちは、卵を岩の隙間やサンゴに固定することで、卵が流されたり、他の生物に食べられたりすることを防いでいると考えられています。
 
今日はそんな中でも、こちらの卵に注目したいと思います。

「美ら海だより」では久々の登場となるイモリザメの卵です!
 
親の姿はこちら。

イモリザメの卵は真っ黒でツルツル。
巻き糸や付着糸もないシンプルな形をしています。
この卵、どんなすご技があるかというと・・・
 
なんとこの卵、1年半もの間、この中で赤ちゃんを守り育てることができるんです♪
通常、浅瀬にくらす卵生のサメは約半年で孵化するのですが、イモリザメは水深約600mの真っ暗な冷たい海底に卵を産み落とすため、胎児の発生もゆっくりになるのだと考えられます。
卵を産んだことすら忘れてしまいそうな長期間、卵の中で赤ちゃんはどんな風に過ごしていると思いますか?
【すご技生物~深海編~⑤卵 イモリザメ♪後編】で詳しくご紹介したいと思います。
 
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2022年2月28日まで「海のビックリすご技展」開催中!
本企画展は、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の支援を受けて実施しています。

 
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