【久米島から魚たちがやってきました!PART3】

みなさん、はいさい!飼育員のBBです。
 
前回の【久米島から魚たちがやってきました!PART2】では、バックヤードでの作業を紹介しました。今回はついに!「熱帯魚の海」へ展示された久米島からきた魚たちを紹介します。
 
まずは、「ナンヨウブダイ」のオス。オスの特徴は何といっても頭のコブです。メスでは目立たないコブが成長と共に大きくなることが知られています。久米島ではこの頭のコブがげんのう(ハンマー)でたたかれたようなコブに見えることから「ゲンナー」と呼ばれています。


次に紹介するのは群れを作る魚「クマササハナムロ」。この魚は普段水中だと青っぽく見えるのですが、興奮した時や釣りあげられると体の色を赤く変えます。沖縄県の県魚であるグルクン(和名:タカサゴ)によく似ていますが、細かくみると尾ビレの先に違いが見られます。見分けられたら魚博士の仲間入りですね!

久米島ではサネラーと呼ばれ、グルクン同様食用になるようです。
 
最後に紹介するのが「アマミスズメダイ」。尾ビレの近くが白い可愛らしいスズメダイで、久米島でも大きな群れをつくっているのを見ることができました。久米島での呼び名はクルビラー。こちらは沖縄本島でも同じ方言名で呼ばれています。


このアマミスズメダイの大きな群れをダイナミックに追い込み漁で採集する様子を「熱帯魚の海」水槽上部にあるプロジェクターにて放映しています。看板を目印に貴重な漁の様子を是非ご覧ください。


さて、【久米島から魚たちがやってきましたPART1~3】シリーズはいかがでしたでしょうか。いつも何気なく水族館の水槽で見かける生き物たちには、展示されるまでそれぞれのドラマがあるんですね。漁師さんたちに思いを馳せて水槽を見てみるのも面白いかと思います♪
 
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