【おまけが嬉しい♪】

みなさん、はいさい!
私たち飼育員は出勤すると毎朝、それぞれが担当する水槽の見回りを行い、生き物の状態などを観察しているのですが、その見回りの際におもしろい生き物を発見しましたよ!


深海コーナーにあるこちらの水槽では「オオウミユリ」という棘皮動物の仲間を飼育しているのですが、このオオウミユリの体に何かが付いているのを発見しました!


矢印の部分にいるんですが、分かりますか??
拡大してみると・・・

黄色くてスマートな体形をした、魅力的な生き物が!!
「か!かわいいー!!!!!」と、見つけた3秒後にはカメラをダッシュで取りにいき、そこからはこの魅力的な生き物の撮影会が始まりました。

この生き物の正体はと言うと、深海に生息する甲殻類の仲間で「ヒメナナフシ属の一種」と言います。
全長1.5cm程度と小型の生き物で、海底の岩や、ウミユリやウミシダなど背の高いものにつかまり、流れてくる有機物を捕らえて餌にしています。
先ほどの写真をよーく見ると、脚にふさふさとした毛がたくさん生えていて、流れてくる有機物を捕らえやすい仕組みになっているのが分かるかと思います。
さらにじっくり観察すると、なんと!!
ヒメナナフシ属の一種の体に、たくさんの小さな子供がくっついているではありませんか!

これは研究者の間では「子守り行動」と呼ばれるもので、体に子供を付着させ、大きくなるまで保護しているそうです。
非常に小さな生き物ですが、面白い姿、そして興味深い生態をしていますねぇ。
水槽の中には、こうした隠れキャラ的な小さな生き物もひっそり暮らしていることがありますので、みなさんも水族館を訪れた際には、ぜひ隅から隅までじっくり観察してみてくださいね。
 
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