【クジラの見える水族館②】

前回、当館で開催中の特設展をご紹介しましたが、沖縄美ら海水族館を管理・運営する沖縄美ら島財団では、ザトウクジラの保全を目的とした調査や研究を行っています。
そこで出会ったクジラたちをいくつかご紹介します。


大人のザトウクジラ(体長約12-14m)に比べ、少し体の小さなザトウクジラ(体長約8-9m)です。このように、繁殖海域で観察される体の小さめなクジラは、母クジラのもとを離れて間もない1~2歳ほどの若いクジラだと考えられています。
ザトウクジラの赤ちゃんは、春に繁殖海域で生まれた後、母クジラと一緒にロシアなどの餌場海域へ回遊し、約1年の授乳期間を経て、再び繁殖海域へ戻る1歳の頃には、母クジラから離れ独り立ちをすることがわかっています。
 
つづいてこちら

写真の中に4頭のザトウクジラが写っているのが確認できるでしょうか?
実は、沖縄周辺で観察されるザトウクジラの群の頭数は、2頭、1頭、3頭…の順に多く、稀に10頭ほどの群れが確認されることもあります。数日間続けて同じクジラ同士が一緒にいることもありますが、多くの場合は、数時間、数日間のうちに離れ、また別のクジラと群を形成していることが、これまでの調査からわかっています。調査では、群れの頭数を確認し、どの個体とどの個体が群を構成しているのかなども記録しています。
 
他にも色んなクジラに出会ったようなので、それはまた次回♪
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