【琉球弧の水辺エリアを2倍楽しむための裏話Vol.6~飼育員に聞いてみた!迫りくる外来種の猛威!?琉球列島に生息するマイマイたち~】
はいさい!飼育員のHです。
これまで両生類爬虫類のお話ばかりでしたが、今回は両生類爬虫類たちと同じエリアに展示されている、マイマイ(カタツムリ)について、飼育員のIさんにお話を伺おうと思います!
H:Iさん、私はマイマイについてはあまり詳しくないのですが、沖縄県には何種類マイマイが生息しているのでしょうか?また、マイマイは何の仲間なのでしょうか?
I:沖縄には約200種類(日本では約900種類)のマイマイがいると言われています。
マイマイは巻貝の仲間で、海にすむ巻貝が陸にすめるように進化したと考えられています。また、その中でも地上(地面)にすむ仲間と樹上にすむタイプに分けられます。
ちなみに、巻貝の仲間は「軟体動物」に属し、軟体動物には、アサリやホタテガイといった二枚貝やイカやタコなどの頭足類も含まれます。
水中にすむ貝類は、「エラ」で呼吸していますが、陸にすむマイマイは、「背嚢(はいのう)」と呼ばれる「肺」のような器官で呼吸をします。
H:沖縄だけで200種類もいるのですか!?
これだけ種類がいると、同じ種類だと思ったら、実は別種だった!ということがありそうですね。
そして、これだけ種類がいるマイマイの中で、沖縄美ら海水族館では現在3種類のみのマイマイを展示しているわけですが、なぜこれらを展示しているのでしょうか?



I:そうですね!見た目は同じに見えても、解剖した時の内部形態が違っていたり、遺伝子に違いがあったりなど、研究が進むにつれ種類が分かれることもありますね。
現在、当館では大東諸島に生息する、「ヘソアキアツマイマイ」、「オオアガリマイマイ」、沖縄島南部に生息する「アマノヤマタカマイマイ」の三種類を展示しています。これら3種のマイマイは、いずれも外来生物の影響で個体数が激減し、環境省による国内希少野生動植物種に指定されています。
大東諸島の2種は、特定外来生物の「ニューギニアヤリガタリクウズムシ」の
猛烈な捕食圧によって個体数が激減ました。また、アマノヤマタカマイマイは、もともとは八重山諸島にのみ生息していた
貝食性のホタル「ヤエヤママドボタル」が何らかの理由により沖縄島南部に侵入し、その強力な捕食の影響によって個体数が激減しました。
なお当館は、令和4年(2022)に環境省の希少種保全動植物園の認定を受け、これら3種のマイマイの存在と絶滅の危機に瀕している現状を、より多くの人々に知ってもらうための展示を始めました。
また大東諸島の2種に関しては、それぞれの島で講演会を実施し、現地で暮らす島民に向けて希少な二種のマイマイについての普及啓発活動を行っています。


H:マイマイは殻があるとはいえ、ゆっくり動くと思うので、外来種に襲われたらひとたまりもないということですね。水族館でのこれら三種の展示と飼育下繁殖に成功されたのもIさんとか…、沖縄美ら海水族館は沖縄県の希少マイマイ保全の最前線に立っていることが分かりました!
マイマイに限った話ではありませんが、外来種問題が解決し、在来の生きものたちが暮らしやすい環境になることを願うばかりですね。
次回予告
琉球弧の水辺エリアを2倍楽しむための裏話Vol.7.~沖縄美ら海水族館が行う、トカゲモドキ類の保全に関する取り組み~
です。お楽しみに!
これまで両生類爬虫類のお話ばかりでしたが、今回は両生類爬虫類たちと同じエリアに展示されている、マイマイ(カタツムリ)について、飼育員のIさんにお話を伺おうと思います!
H:Iさん、私はマイマイについてはあまり詳しくないのですが、沖縄県には何種類マイマイが生息しているのでしょうか?また、マイマイは何の仲間なのでしょうか?
I:沖縄には約200種類(日本では約900種類)のマイマイがいると言われています。
マイマイは巻貝の仲間で、海にすむ巻貝が陸にすめるように進化したと考えられています。また、その中でも地上(地面)にすむ仲間と樹上にすむタイプに分けられます。
ちなみに、巻貝の仲間は「軟体動物」に属し、軟体動物には、アサリやホタテガイといった二枚貝やイカやタコなどの頭足類も含まれます。
水中にすむ貝類は、「エラ」で呼吸していますが、陸にすむマイマイは、「背嚢(はいのう)」と呼ばれる「肺」のような器官で呼吸をします。
H:沖縄だけで200種類もいるのですか!?
これだけ種類がいると、同じ種類だと思ったら、実は別種だった!ということがありそうですね。
そして、これだけ種類がいるマイマイの中で、沖縄美ら海水族館では現在3種類のみのマイマイを展示しているわけですが、なぜこれらを展示しているのでしょうか?



I:そうですね!見た目は同じに見えても、解剖した時の内部形態が違っていたり、遺伝子に違いがあったりなど、研究が進むにつれ種類が分かれることもありますね。
現在、当館では大東諸島に生息する、「ヘソアキアツマイマイ」、「オオアガリマイマイ」、沖縄島南部に生息する「アマノヤマタカマイマイ」の三種類を展示しています。これら3種のマイマイは、いずれも外来生物の影響で個体数が激減し、環境省による国内希少野生動植物種に指定されています。
大東諸島の2種は、特定外来生物の「ニューギニアヤリガタリクウズムシ」の
猛烈な捕食圧によって個体数が激減ました。また、アマノヤマタカマイマイは、もともとは八重山諸島にのみ生息していた
貝食性のホタル「ヤエヤママドボタル」が何らかの理由により沖縄島南部に侵入し、その強力な捕食の影響によって個体数が激減しました。
なお当館は、令和4年(2022)に環境省の希少種保全動植物園の認定を受け、これら3種のマイマイの存在と絶滅の危機に瀕している現状を、より多くの人々に知ってもらうための展示を始めました。
また大東諸島の2種に関しては、それぞれの島で講演会を実施し、現地で暮らす島民に向けて希少な二種のマイマイについての普及啓発活動を行っています。


H:マイマイは殻があるとはいえ、ゆっくり動くと思うので、外来種に襲われたらひとたまりもないということですね。水族館でのこれら三種の展示と飼育下繁殖に成功されたのもIさんとか…、沖縄美ら海水族館は沖縄県の希少マイマイ保全の最前線に立っていることが分かりました!
マイマイに限った話ではありませんが、外来種問題が解決し、在来の生きものたちが暮らしやすい環境になることを願うばかりですね。
次回予告
琉球弧の水辺エリアを2倍楽しむための裏話Vol.7.~沖縄美ら海水族館が行う、トカゲモドキ類の保全に関する取り組み~
です。お楽しみに!


