- 深海の小さな生き物
- 稀少度:★★★★★
トゲウミサボテン属の一種
八放サンゴという、群体性の刺胞動物の仲間。群体は先細の指状をしており、群体の下端部で砂泥底に突き立つ。ポリプは軸部の全体にわたり均一に付き、流れてくるプランクトンなどを捕らえる。一般的にウミエラ目の仲間は、刺激を受けると体を縮め、砂中にもぐることが知られているが、当館での飼育観察により、本種は砂にもぐった後、砂の中を移動していることが明らかとなった。この行動は、捕食者から逃れる際など、その場所から離れる必要がある時に行われている可能性がある。当館のROVによる深海調査では、沖縄本島周辺の水深90-120m付近に生息を確認している。
行動観察や群体の構造的特徴などは、以下の国際学術誌に掲載された。
Yuka Kushida, Takuo Higashiji, James Davis Reimer. 2020. First observation of mole-like burrowing behavior observed in a sea pen. Marine Biodiversity. 50: 29.
学名 | Echinoptilum sp. |
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英名 | Sea pen |
沖縄名 | - - - |
中名 | - - - |
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