


- 深海の小さな生き物
- 稀少度:★★★★★
ヤマトメリベ
日本近海に分布し、最大50㎝にもなる大型のウミウシの仲間。
本州では春季に海面で観察されることもあるが、当館が沖縄近海で
実施しているROV調査では水深約210mにて確認されている。
体色は半透明や淡紅色。体表に白色から赤紫色の鈍い小突起が散る。
メリベウミウシ属のウミウシは大きく広げることのできる、頭巾と
呼ばれる口をもっており、本種の口唇部は非常に厚いのが特徴。
口のふちには小さな突起のような触手を多数備えており、
背側には平たく大きな突起を5-9対もつ。この背側突起は容易に
ちぎれてしまうので採集の際に取れてしまうことが多い。
本種は水底を這うように移動できる他、体をくねらせて泳ぐ事もできる。
餌を採る際は口を大きく袋状に広げ小さな甲殻類などを閉じ込めた後、
袋を縮めることでとらえた餌を取り込む。
学名 | Melibe japonica |
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英名 | - - - |
沖縄名 | - - - |
中名 | - - - |
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