タッチプールにたくさんいる星の形をした生き物はヒトデの仲間です。
棘皮動物というグループの生き物で、見た目は全然違いますが、
ウニやナマコの仲間もこのグループに入ります。
同じくタッチプール内のニセクロナマコをよく観察すると、体の片側に触手と呼ばれる
器官がついているのが分かります。この触手がある方が口です。ナマコは口のまわりにある
何本もの触手を使って砂を口に運び入れ、砂粒についている餌を食べます。
消化されない砂はフンとして、口の反対側にあるおしりの穴(肛門)から出てきます。
サンゴの海水槽に展示されている植物の枝のような形をした生き物はサンゴの仲間です。
動かないサンゴはまるで植物のように見えますが、イソギンチャクや
クラゲの仲間と同じ刺胞動物というグループの「動物」です。
沖縄県内に5~10月頃に発生するハブクラゲ。
カサの高さは10cmほど。触手は長いものでは1.5mを超えます。
触手の刺胞毒は非常に強力で刺されるととても痛く、ショックを起こすこともあります。
青色と黄色のコントラストが美しいナンヨウハギは、
尾ビレの両側の付け根にたたみ込むことのできる1本のトゲを持っています。
トゲは鋭く、不用意につかんだりするとケガをすることがあります。
「黒潮の海」水槽で飼育されている一番大きな生き物「ジンベエザメ」は、
サメの仲間です。体は大きいのですが、小さなエビや小魚など小動物しか食べません。
当館では、エサとしてオキアミなどを与えています。
「黒潮の海」には、大きな魚にピタッとくっつくのが得意な魚「コバンザメ」がいます。
サメという名前がついていますが、サメの仲間ではなく、硬骨魚の仲間です。
頭の上に背ビレが変化してできた吸盤があり、大きな魚やウミガメにくっついて生活しています。
大きな生き物にくっつくことで、敵から身を守るだけでなく、
移動するときや、エサを食べるときに得をしています。
サメは魚の仲間です。他の魚と同様、背骨を持ち、エラで呼吸し、
ヒレを使って泳ぐ等、水中でくらすのに都合の良い特徴を持っています。
ちなみにワニは「は虫類」、クジラは「ほ乳類」の仲間です。
サメの皮フを拡大するとトゲトゲしたものがあります。これがサメのウロコで、
多くの魚に見られるような平らで薄いウロコと違い、硬くとがっています。
構造は歯と同じで、ウロコの表面は硬いエナメル質でおおわれています。
沖縄の海といえば、あたたかいサンゴ礁の海というイメージがありますが、
実は沖縄はとてもとても深い海に囲まれています。
当館の「深海への旅」コーナーでは、主に沖縄周辺の深さ200m以上から集めた
貴重な深海生物を展示しています。各水槽は、その生き物が
集められた場所の水温(8℃~18℃)に設定されています。