希少生物保護の取り組みについて

沖縄美ら海水族館では、衰弱した動物のレスキューや野生復帰、飼育下で繁殖した希少種の放流(ヘッドスターティング)など、自然保護に向けた取り組みを行っています。

定置網に入ってしまったシワハイルカを放流しました

網の中での様子

網の中での様子

 
  • 発見日:2021年3月4日
  • 種類:シワハイルカ 8頭

放流までの経緯

2021年3月4日早朝、シワハイルカ8頭が定置網に誤って入ってしまいました。漁師の方々と連携し、溺れてしまわないように飼育員が補助しながら、イルカたちを網の外へ誘導し、全頭無事に放流することができました。

  • 網の外へ誘導している様子

  • 放流後泳いでいく様子

放流後の経過

放流後の生存状態や移動情報を調査するため1頭の背ビレに衛星標識タグを装着したところ*、放流後からタグが脱落するまでの数日間に亘り、周辺海域を移動する様子を確認することができました。
*衛星標識タグの装着は、獣医師の指導の下、沖縄県の許可を得て実施しています。


 

沖縄県糸満市のビーチで衰弱していたアオウミガメの保護・放流を行いました

保護当時の状態

保護当時の状態



 
  • 発見日:2020年1月30日
  • 発見場所:沖縄県糸満市内のビーチ
  • 種類・大きさ:アオウミガメ 直甲長36.4cm 体重4.7kg

保護までの経緯

衰弱した状態でビーチに漂着

診断および治療

血液検査とCT撮影の結果、消化管内にガスが溜まっていることがわかり、それが原因でうまく遊泳できず、砂浜に漂着したと考えられました。糞便からは寄生虫の卵も確認され、加えて細菌感染症の疑いもあったため、ビタミン剤の点滴に加え、駆虫剤や抗生剤を投与しました。

 
治療の様子

治療の様子

 

その後の経過

治療開始から数日で餌を食べるまでに回復しました。また、血液値や消化管内のガスも改善したことから、保護からおよそ4か月半経過した2020年6月18日に海洋博公園内の砂浜より放流を行いました。

沖縄県東村有銘の海岸で漂流していたアカウミガメの保護・放流を行いました

保護当時の状態

保護当時の状態



 
  • 発見日:2017年5月3日
  • 発見場所:沖縄県東村有銘の海岸
  • 種類・大きさ:アカウミガメ 直甲長80.0cm 体重67.0kg

保護までの経緯

岸の近くを漂流中、地元住民によって保護

診断および治療

他の生物に咬まれたのか、右前肢および左後肢の一部が欠損していました。体表に大量のウミエラビル(吸血性の寄生虫)が寄生、血液検査の結果、重度の脱水と貧血症状が確認されました。淡水浴によって寄生虫を取り除くとともに、脱水などの改善のため点滴を毎日実施しました。

  • 寄生虫除去の様子

    寄生虫除去の様子

  • ウミエラビル(寄生虫)

    ウミエラビル(寄生虫)

その後の経過

治療開始から6日で餌を食べるまでに回復、寄生虫も取り除かれ、血液値にも改善が見られたため、2020年6月11日に海洋博公園内の砂浜より放流を行いました。

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