【ジンベエザメも健康診断】
皆さんも職場や学校など様々な場所で健康診断を受けたことがあると思います。診断の中に身長、体重、胴周りの計測は必須ですよね。体の大きさの目安となる重要な項目です。最近よく「メタボ」なんて言葉を耳にする機会も多いと思いますが、「お腹周りが気になるな・・・」、とか「部活や仕事がハードで体重減ってきたな・・・」なんて経験ありますよね。実は、ジンベエザメたちも時期や季節によって体形が変化するのです。そこでジンベエザメのプロポーションをこまめにチェックし、今の体の大きさはどうなっているのか確認するようにしています。その時に計る項目が全長と胴周りです。
全長の計測は、3人一組でメジャーをもってジンベエザメの長さを直接計ります。でも常に泳ぎ続けている生き物ですから、尾鰭振るたびにメジャーがずれてしまい、正確に測ることができません。そこで考え出されたのが頭の先から1番目の背鰭の前までを計り、全長を推定する方法です。これなら尾鰭の動きの影響を受けずに計ることができます。そしてこの推定方法、本来の全長から最大でも1~2%しかズレず、かなりの精度を誇ることも確認されているのです。
胴周りは細いロープで決められた場所で胴体を一周させて計ります。後は水から上がってそのロープの長さをメジャーで計ります。メジャーは平たく、泳ぎながら使うと水の抵抗でヒラヒラとなびき、真っすぐ維持することが難しいので細めのロープを使っているのです。
これで後は全長に対して胴周りがどれくらいの割合かを毎月調べて、プロポーションの変化を確認しています。痩せてきたら餌を増やせるときに増やし、太り気味なら少し減らす、なんてことも可能になるのです。
水族館に来て頂いた時に、ダイバーがメジャーをもって潜っていたら、それは健康診断の作業中かもしれません。
全長の計測は、3人一組でメジャーをもってジンベエザメの長さを直接計ります。でも常に泳ぎ続けている生き物ですから、尾鰭振るたびにメジャーがずれてしまい、正確に測ることができません。そこで考え出されたのが頭の先から1番目の背鰭の前までを計り、全長を推定する方法です。これなら尾鰭の動きの影響を受けずに計ることができます。そしてこの推定方法、本来の全長から最大でも1~2%しかズレず、かなりの精度を誇ることも確認されているのです。
胴周りは細いロープで決められた場所で胴体を一周させて計ります。後は水から上がってそのロープの長さをメジャーで計ります。メジャーは平たく、泳ぎながら使うと水の抵抗でヒラヒラとなびき、真っすぐ維持することが難しいので細めのロープを使っているのです。
これで後は全長に対して胴周りがどれくらいの割合かを毎月調べて、プロポーションの変化を確認しています。痩せてきたら餌を増やせるときに増やし、太り気味なら少し減らす、なんてことも可能になるのです。
水族館に来て頂いた時に、ダイバーがメジャーをもって潜っていたら、それは健康診断の作業中かもしれません。