【サンゴの苗作り体験~その後④~】
みなさん、はいさい!
サンゴの苗を今年の3月に作成してから約5ヶ月、今月も苗サンゴたちの様子をお届けします。
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苗サンゴたちは今のところ白化も起きずに元気に成長してくれていますが、同じ水槽内のサンゴの中には部分的に白化した群体がちらほら出ているのでやや心配です。7月下旬には29℃を超えていた水槽内の水温は、台風9号が接近したおかげで少し下がってくれたので、白化したサンゴたちも調子を取り戻してくれるといいのですが。(水槽内の水は、目の前の海から直接汲み上げ、水温調節はしていないため季節によって水温の変動があります。)
観光の方にとっては嫌がられる台風ですが、海の中で移動することができないサンゴたちにとっては必要な気象現象の一つです。
さて、今回はサンゴを食べる生き物たちをご紹介したいと思います。
海の中ではサンゴの粘液や軟組織を食料として利用する生き物が意外と多く、チョウチョウウオに代表される魚の仲間や、毒々しい見た目のオニヒトデ、巻貝のレイシガイダマシの仲間も、サンゴの食害生物として有名です。
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オニヒトデ
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ミカドチョウチョウウオ
苗サンゴが暮らす「サンゴの海」水槽にもミカドチョウチョウウオ、テングカワハギをはじめサンゴが出す粘液や軟組織が大好物の魚たちが一緒に暮らしています。
ですが、今回ご紹介するのはもっと小さく厄介なサンゴを食べる生き物です。
それがこちらのヒラムシの仲間です。
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ヒラムシの仲間( Amakusaplana acroporae と見られる個体)
大きさは約2mmで、主にミドリイシの仲間につくことが確認されています。とても小さなこのヒラムシの存在に気づかないと、どんどんサンゴの軟組織を食べながら卵を生んで増えていき、あっという間に数百〜千匹ほどに増えてサンゴを食べ尽くしてしまいます。
また、よくできている?ことに、このヒラムシは体色が寄生しているサンゴの色そっくりで、その小ささとサンゴの複雑な形状にも助けられてか、なかなか見つけづらい飼育員泣かせの食害生物です。
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ヒラムシの卵(ひとつの卵嚢に3~7個の胚が入っている)
飼育員はこのヒラムシを見つけると、スポイトや歯科用器具などで地道に駆除していきますが、広い水槽内での根絶は難しく、ヒラムシが少なくなる水温になるまではいたちごっこが続きます。
サンゴの苗を今年の3月に作成してから約5ヶ月、今月も苗サンゴたちの様子をお届けします。
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苗サンゴたちは今のところ白化も起きずに元気に成長してくれていますが、同じ水槽内のサンゴの中には部分的に白化した群体がちらほら出ているのでやや心配です。7月下旬には29℃を超えていた水槽内の水温は、台風9号が接近したおかげで少し下がってくれたので、白化したサンゴたちも調子を取り戻してくれるといいのですが。(水槽内の水は、目の前の海から直接汲み上げ、水温調節はしていないため季節によって水温の変動があります。)
観光の方にとっては嫌がられる台風ですが、海の中で移動することができないサンゴたちにとっては必要な気象現象の一つです。
さて、今回はサンゴを食べる生き物たちをご紹介したいと思います。
海の中ではサンゴの粘液や軟組織を食料として利用する生き物が意外と多く、チョウチョウウオに代表される魚の仲間や、毒々しい見た目のオニヒトデ、巻貝のレイシガイダマシの仲間も、サンゴの食害生物として有名です。
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オニヒトデ
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ミカドチョウチョウウオ
苗サンゴが暮らす「サンゴの海」水槽にもミカドチョウチョウウオ、テングカワハギをはじめサンゴが出す粘液や軟組織が大好物の魚たちが一緒に暮らしています。
ですが、今回ご紹介するのはもっと小さく厄介なサンゴを食べる生き物です。
それがこちらのヒラムシの仲間です。
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ヒラムシの仲間( Amakusaplana acroporae と見られる個体)
大きさは約2mmで、主にミドリイシの仲間につくことが確認されています。とても小さなこのヒラムシの存在に気づかないと、どんどんサンゴの軟組織を食べながら卵を生んで増えていき、あっという間に数百〜千匹ほどに増えてサンゴを食べ尽くしてしまいます。
また、よくできている?ことに、このヒラムシは体色が寄生しているサンゴの色そっくりで、その小ささとサンゴの複雑な形状にも助けられてか、なかなか見つけづらい飼育員泣かせの食害生物です。
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ヒラムシの卵(ひとつの卵嚢に3~7個の胚が入っている)
飼育員はこのヒラムシを見つけると、スポイトや歯科用器具などで地道に駆除していきますが、広い水槽内での根絶は難しく、ヒラムシが少なくなる水温になるまではいたちごっこが続きます。