【おじさんが寝てる】

みなさん、こんばんは。
ただいまの時刻は夜の11時。
本日は水族館にお泊りして、生き物や飼育設備のトラブルがないか見回りをしています。
水槽の見回りしていると、早速、いつもとは違う様子の魚を発見しました!

浅場のサンゴ礁や砂地で見られる「オジサン」です。
普段は下の写真のように白っぽい体色をしているのですが、今は体全体が赤みを帯びています。
水槽の照明もすっかり消えた夜の11時、どうやらスヤスヤと眠りについているようです。


このように、魚の中には昼と夜で体色を変化させるものが多いのですが、夜間は体色を落ち着いた色合いに変化させることで周囲の風景に溶け込み、外敵から身を守っていると考えられています。
 
さて、見回りを進めて深海コーナーにたどり着くと、オジサンとは逆に、活発に行動している生き物を発見しましたよ。

沖縄では水深350m付近に暮らしている「ミナミアカザエビ」です。
エビやカニなど甲殻類の仲間は夜行性の種が多く、夜間活発に行動する姿が観察できます。

昼間はこのように巣穴に入っていることが多いため、全身を見たのは私も久しぶりな気がします。
このミナミアカザエビ、昨年の7月に採集し、当館では初めての飼育だったので上手く飼えるか心配していたのですが、特に大きく体調を崩すこともなく、ひとまず丸1年の飼育を行うことができました!
どうか今後とも末永くお付き合いできますように...
 
さてさて、原稿も書き終えたし、魚のオジサン同様、飼育員のおじさんも眠りにつきたいと思います。
それではみなさん、おやすみなさいー。
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