【5年後の姿~イトヒキコハクハナダイ~】

みなさん、はいさい!
5年前の春に当館にやってきたこちらの「イトヒキコハクハナダイ」。

当時は3cmほどのとても小さなメスたちでした。
 
そのイトヒキコハクハナダイも5年が経ち、約10cmと大きく成長しました。

え、同じ魚に見えないですか?

実は、イトヒキコハクハナダイ、メスからオスに性転換するんです。
オスはメスより濃い琥珀(コハク)色をしており、口元から背ビレにかけて濃いピンク色が出ています。また、尾ビレの中央部が赤く、両端は白くなるのが特徴です。
現在、「深海への旅 個水槽」で6尾のイトヒキコハクハナダイを飼育していますが、その中にオスが2尾いますので、水族館が再開したらぜひ探してみてくださいね。
 
そんな当館のイトヒキコハクハナダイですが、その後、新たな仲間も増え、2021年7月末に大きな仕事を成し遂げました。なんと論文にその姿が掲載されたのです!
論文内では、「イトヒキコハクハナダイが沖縄に生息していること」が正式に報告されました。
2020~2021年にかけて、当館の深海調査で釣獲された個体が掲載されています。
 
まだまだ謎が多い沖縄の深海域ですが、少しずつ生態解明されていくとワクワクしますね。
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