【久米島から魚たちがやってきました!PART1】

みなさん、はいさい!飼育員のBBです。
 
皆さんは水族館に生き物が展示されるまで、どんな道のりがあるか知っていますか?
まずは水槽で展示する生き物を集めなければいけません。
 
ですが、私たち水族館のスタッフだけでたくさんの生き物を集めるのはとても難しいです。。
そこで、水族館が頼りにしているのが海のプロフェッショナル集団・・・漁師さんたちです!沖縄の言葉で海人(うみんちゅ)とも呼ばれていますね。沖縄の生き物を展示している当館にとって、地元の海を知り尽くしたうみんちゅの皆さんは非常に大切な存在なのです。
 
今回の舞台は沖縄本島の西に位置する久米島。屈強なうみんちゅの方々に伝統的な「追い込み漁」でサンゴ礁に暮らす熱帯魚を集めていただきました。
 
追い込み漁は潜水で行われます。大きな網を仕掛けたあと、大人数でタイミングを合わせながら魚を追い込んでいきます。今回、私も実際に久米島で海に入り、追い込み漁を目の当たりにしましたが、うみんちゅの方々のチームワークに感動しっぱなしでした。







今回追い込み漁をしてくれたのは久米島漁協青年部の皆さんです。今では少なくなってしまった追い込み漁が若いうみんちゅに脈々と受け継がれているのは素敵ですね~。

さて、苦労して採っていただいた魚をどうやって沖縄本島の水族館まで運ぶかというと、魚を運ぶ専用車輌、「活魚車」に入れてフェリーに乗り海を渡ります。


ちなみに久米島の方々には一足先に島で採集した魚たちを見てもらいましたよ。

さぁ、ここから展示されるまで、魚たちの調子を整えるのは私たち飼育員の仕事です。次回は水族館へ運ばれた後の魚たちを追います。「久米島から魚たちがやってきました!PART2」をお楽しみに!
 
  • 海洋博公園・沖縄美ら海水族館公式Facebook
  • 沖縄美ら海水族館