【またもや!満を持して、シマツノコシオリエビ親子展示開始!】
みなさん、はいさい!
前回に引き続き、とってもとってもとっても!!うれしいご報告があります。
深海性甲殻類の一種「シマツノコシオリエビ」に赤ちゃん(幼生)が誕生し、親子展示ができるほど、しっかり成長しました!
飼育下で初めて幼生を確認したのが、はるか昔の1年半前のこと。
5回目の挑戦でようやく生後5か月を迎えることができました!うれしい!
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さて、この「シマツノコシオリエビ」は2019年に新種として発表されたばかりで、飼育しているのは世界で当館だけ…!
ということは、ヤスリヤドカリの繁殖成功に続き、シマツノコシオリエビの繁殖成功も『世界で初めて』となります。
シマツノコシオリエビの幼生は、親が抱えている卵から「ゾエア幼生」として生まれ、脱皮を繰り返し「メガロパ幼生」に変態した後、さらに脱皮をして親と同じ特徴をもつ「稚コシオリエビ」へと成長します。
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ゾエア幼生(浮遊期)
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メガロパ幼生(浮遊・着底期)
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稚コシオリエビ
このように紹介するとトントン拍子にことが進んでいそうなのですが、はじめての幼生育成では、わずか1か月ほどしか育てられず・・・ゾエア幼生からメガロパ幼生になったところまでで飼育終了。
その後も水槽の形や水流を工夫してみたり、色んな水温で飼育するなど試行錯誤を繰り返しました。
ようやく安定してメガロパ幼生に成長させられるようになった後も、餌は食べるけど、成長の証である「脱皮」が確認できない状態が3か月ほど続き、果たして今の飼育方法でいいのか正解の分からないまま、幼生の成長を見守っていました。
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そんなある日、水槽を確認していると、白っぽい幼生のようなものを発見!
これはまた一匹限界を迎えたのかな…と回収しようとしたところ、あれれれ…!????
これは…!!!!脱皮殻ではないか……!!!!!念願の、だっぴがら!!!!!!!!!!!
生まれてから4か月目にして、ようやく…ようやく、親と同じ姿になりました…震えるほど、うれしい!!!!
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<稚コシオリエビになるまでの軌跡はこちらから♪>
稚コシオリエビへの脱皮途中で失敗する個体もいたため、きれいな脱皮殻を確認できた時は「今までの飼育方法は間違っていなかった」と証明されたようで、ほっとしました。
ひとまず、稚コシオリエビがすくすく成長してくれたことに感謝!そして何より、本種の繁殖成功は、2011年に水族館にやってきた親個体が10年以上生きていることと、赤ちゃんを5回も生んでくれたおかげです。親コシオリエビにも感謝!ありがとう!!!
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とはいえ、今回脱皮に成功した「稚コシオリエビ」は親と比べるとまだまだ体も小さく、飼育管理に気を抜けない状態が続きます。
今後も飼育データを積み重ねながら、引き続き成長を見守っていきたいと思います。
前回に引き続き、とってもとってもとっても!!うれしいご報告があります。
深海性甲殻類の一種「シマツノコシオリエビ」に赤ちゃん(幼生)が誕生し、親子展示ができるほど、しっかり成長しました!
飼育下で初めて幼生を確認したのが、はるか昔の1年半前のこと。
5回目の挑戦でようやく生後5か月を迎えることができました!うれしい!
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さて、この「シマツノコシオリエビ」は2019年に新種として発表されたばかりで、飼育しているのは世界で当館だけ…!
ということは、ヤスリヤドカリの繁殖成功に続き、シマツノコシオリエビの繁殖成功も『世界で初めて』となります。
シマツノコシオリエビの幼生は、親が抱えている卵から「ゾエア幼生」として生まれ、脱皮を繰り返し「メガロパ幼生」に変態した後、さらに脱皮をして親と同じ特徴をもつ「稚コシオリエビ」へと成長します。
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ゾエア幼生(浮遊期)
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メガロパ幼生(浮遊・着底期)
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稚コシオリエビ
このように紹介するとトントン拍子にことが進んでいそうなのですが、はじめての幼生育成では、わずか1か月ほどしか育てられず・・・ゾエア幼生からメガロパ幼生になったところまでで飼育終了。
その後も水槽の形や水流を工夫してみたり、色んな水温で飼育するなど試行錯誤を繰り返しました。
ようやく安定してメガロパ幼生に成長させられるようになった後も、餌は食べるけど、成長の証である「脱皮」が確認できない状態が3か月ほど続き、果たして今の飼育方法でいいのか正解の分からないまま、幼生の成長を見守っていました。
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そんなある日、水槽を確認していると、白っぽい幼生のようなものを発見!
これはまた一匹限界を迎えたのかな…と回収しようとしたところ、あれれれ…!????
これは…!!!!脱皮殻ではないか……!!!!!念願の、だっぴがら!!!!!!!!!!!
生まれてから4か月目にして、ようやく…ようやく、親と同じ姿になりました…震えるほど、うれしい!!!!
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<稚コシオリエビになるまでの軌跡はこちらから♪>
稚コシオリエビへの脱皮途中で失敗する個体もいたため、きれいな脱皮殻を確認できた時は「今までの飼育方法は間違っていなかった」と証明されたようで、ほっとしました。
ひとまず、稚コシオリエビがすくすく成長してくれたことに感謝!そして何より、本種の繁殖成功は、2011年に水族館にやってきた親個体が10年以上生きていることと、赤ちゃんを5回も生んでくれたおかげです。親コシオリエビにも感謝!ありがとう!!!
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とはいえ、今回脱皮に成功した「稚コシオリエビ」は親と比べるとまだまだ体も小さく、飼育管理に気を抜けない状態が続きます。
今後も飼育データを積み重ねながら、引き続き成長を見守っていきたいと思います。