【続トウモロコシの芯からうまれた貝!?】

前回のあらすじはこちら↓
https://churaumi.okinawa/blog/1660009154/
 
飼育員N(以下N)「トウモロコシが1粒、トウモロコシが2粒・・・、トウモロコシが150粒・・・と。よし、やっと数え終わったよ。」
飼育員S(以下S)「ん?トウモロコシが150粒?いったい何のことですか??」
N「あ、Sやん。このあいだ稚貝が生まれた“トウモロコシの芯”こと“ナギレホネガイの卵“を数えていたんだよ。ナギレホネガイの卵は”トウモロコシの粒みたいな形の卵”がなんと150粒以上も集まり、トウモロコシの芯みたいな形になっていたことが判明しました!」



S「えー、良く数えましたねぇ。卵1粒に少なくとも10匹の稚貝が入っていたとして、1500匹もの稚貝が生まれてきた計算になるんですね!ところで、最近の稚貝の調子はどうなんですか?」
N「あ、そうそう!だんだんと親に似た姿に成長してきたんだよ。見てよ、この写真!生まれた直後はすべすべの貝殻だったのに、突起ができたり、水管(呼吸のための水を取り込む器官)も長くなってきたんだよ。」

S「ほんとですねぇ。顕微鏡で見ないと分からないぐらいの変化ですけど、順調に成長しているんですね!」
N「そうなんだよ。そして、稚貝がふ化して今日でちょうど2か月なんだ。久しぶりに計測をしてみようかな。Sやん、ちょっと手伝ってよ。」
S「がってんです!どれどれ・・・と。お!ものすごく体が頑丈になっている感じがしますよ!」

N「そうだね!薄かった貝殻も分厚くなっているし、全長も約3倍になってる。これはすごい成長だよ!!」
飼育員H(以下H先輩)「ふむ、なかなか順調に育っているみたいじゃないか。そろそろ稚貝を展示して良いタイミングかもしれないな。」
N「あ、H先輩。そうですね!この姿は、ぜひたくさんの人に見てもらいたいです!」
S「よーし、そうと決まれば・・・。えいやっ!!こんな感じでどうでしょうか?

※稚貝の展示は終了しました。

N「おぉぉ・・・。Sやん仕事が早い!!めっちゃ良い感じに展示できているよ!!」
S「えへへ。ありがとうございます。親貝の写真はほぼ実物大なんですが、こうして見ると、いかに稚貝が小さいか良く分かりますねぇ。」
H先輩「うむ、いったい大人のサイズに成長するまでどのぐらいかかるのだろうか。まだまだ謎は多いが、初めての挑戦でここまでできれば上出来だ。」
S「自然下では決して見ることのできない貴重な姿が観察できるのも、飼育員としてのやりがいの一つですねぇ」
N「そうだね。これからも色々な発見ができるよう頑張るよ、私は!」
 
すくすくと成長した稚貝を前に、今後の決意を固めた飼育員たち。
果たして、次なる発見はうまれるのであろうか?
飼育員たちの今後の奮闘にご期待ください。

 
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