【小さくて可愛いホウボウ、当館初登場!!】

みなさん!はいさい!
沖縄もだんだん日差しが強くなり、半袖で過ごす人も増えてきました!!

今回は、2月のROV(小型の無人潜水艇)調査で採集された魚をご紹介します!

沖縄本島沖の水深約230mにある砂泥地で「カイロウドウケツ」を探していたところ・・・魚を発見!!
大事に水族館まで持ち帰り、種類を調べたところ「ヒメソコホウボウ」というホウボウ科の魚でした。

実は・・・ヒメソコホウボウは40年前に土佐湾での報告があるものの、それ以降ほとんど記録がない希少種なんです。おそらく沖縄でも初記録ではないかと考えられます!!

ホウボウ科の仲間の観察ポイントは、なんといっても“胸ビレ”!
胸ビレ上部は鳥の羽のように大きく広がり、胸ビレ下部は指状鰭条(しじょうきじょう)と呼ばれる3本の足のようなものがあり、歩くように移動することができます。
特に、大きく広げた胸ビレは、とてもきれいな色をしていて、種類によって模様に違いがあるんです。
 
自分を大きく見せたり、威嚇したりする目的があるのではないかと言われている、その胸ビレの模様!
現在当館で展示している2種類のホウボウ「ソコカナガシラ」とヒメソコホウボウで見比べてみましょう!!


ソコカナガシラ


ヒメソコホウボウ

色味や胸ビレ内側の模様の有無が異なります。
種によって全く違っていて面白いですね!!
ほかにも、きれいな胸ビレをもつホウボウの仲間はたくさんいるので、ぜひ探してみてくださいね。
沖縄の深海には、まだまだ面白い生物がいるので次の美ら海だよりもお楽しみに!!
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