【ベニチュラタマスナギンチャク】

はいさい!
深海展示係から興味深い生き物についての紹介です。
実は先日、沖縄県水産海洋技術センター漁業調査船「図南丸」での漁場調査に私たちが同行し、カゴ採集をしてきました。沈められたカゴの中に餌につられた生き物が入ると、特別な仕掛けによって生き物が出られなくなる仕組みです。


水深約1,000m、水温3℃という、サンゴ礁が広がる浅い海などとは大きく環境の異なる場所に沈められたカゴにこんな生き物が!!


「ガラスカイメン」の表面にぽつぽつとピンクのお花のようなものが・・・!
群生するこの生き物は「ベニチュラタマスナギンチャク」というスナギンチャクの仲間で、
沖縄県伊江島沖で沖縄美ら海水族館が採集し、2021年に新属新種として記載された生き物です。
あれから2年、満を持して世界初展示となりました!
 
学名の「Churabana kuroshioae」は、その美しい姿(Churabana=沖縄の言葉で「美しい花」)と、本種を採集した「第二黒潮丸」にちなみ、名づけられたのですよ♪この「第二黒潮丸」という船は沖縄美ら海水族館を管理運営する(一財)沖縄美ら島財団が所有する船で、採集や調査などで大活躍しています。
 
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