【君はなんていう種類の魚なんだ?】

みなさん、はいさい!
深海飼育員のTです。
 
みなさんはどんな魚がお好きですか?
館内で水槽の見回りをしていると、サメやカラフルな魚が好きという声をよく聞きます。
 
私はにょろにょろとしたウツボやウナギの仲間がとても好きなのですが、今回は深海コーナーで展示中のにょろにょろした魚をご紹介したいと思います!
それがこちら

ウツボ?アナゴ?ウミヘビ?と、すぐに種類はわかりませんでしたが、とにかくかわいい!
飼育員一同、この魚の種類を見分けるために見た目の特徴から調べてみましたが、なかなか見分けられませんでした。見た目でわからないときはDNAを調べています。
その結果、この魚は「ホラアナゴ科の一種」である可能性が高いことがわかりました!
もしかすると、成長した際に種類の判別ができるようになるかもしれないので、今から成長が楽しみな魚です!
ちなみに、種類を見分ける為に写真を撮っていると、

口を開けて、まるであくびをしているかのようなシーンも撮影できました!
この小さな口で海では一体何を食べているのでしょうか?
まだまだ深海魚は謎が多いことばかりですね!
 
さて、この魚はいったいどこからやってきたのかというと、久米島にある海洋深層水研究所の、深層水の分水先であるカキの養殖場施設の蛇口から出てきたところを保護されたそうです!蛇口から魚が出てきたと聞いたときは、とても驚きました!
水深612mにある取水口の配管をたどり、地上で保護され、その後久米島から沖縄美ら海水族館までの長い旅をしてきた「ホラアナゴ科の一種」、ぜひ見に来てくださいね!
 
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