【二枚貝じゃありません】

みなさん、はいさい!
 
今回は「深海の小さな生き物」コーナーで展示している「ホウズキチョウチン」について紹介します!


ホウズキチョウチンは、殻長約2㎝と一円玉と同じくらいの大きさをしています。
2枚の殻の厚さはほぼ等しく、殻の色は赤色や淡紅色でやや黄色をおびています。
殻の形が植物の「ホオズキ」に似ていることが名前の由来です。
 
一見、二枚貝類のようにも見えますが「腕足類(わんそくるい)」という全く異なる動物に分類されています。
腕足類と二枚貝類の体の構造を見比べてみましょう!


腕足類は、腹殻(写真:上の殻)が背殻(下の殻)よりも大きく、腹殻の後端に曲がった嘴状(しじょう)突起(とっき)があり2枚の殻の後端が揃っていないことが特徴です。



体の内部は、餌を捕えるための「触手(しょくしゅ)(かん)」が大半を占めています。
「触手冠」は、触手が生えた“ひだ”でできており、水中に漂うプランクトンなどを粘液で捕え、口へと運びます。
 
ちなみに、ほとんどの二枚貝類は2枚の殻の大きさが等しく、後端が揃っていることが特徴です。




体の内部は消化器官が大半を占めており、腕足類にはない、足やエラを持っています。
 
腕足類と二枚貝類は、見た目はあまり変わらないように見えますが、体の内部構造を見てみると、大きく違うことがとても面白いですね!


沖縄美ら海水族館に訪れた際は、ぜひ観察してみてください!
  • 海洋博公園・沖縄美ら海水族館公式Facebook
  • 沖縄美ら海水族館