【コブシメ成長記録2024-2025】

みなさん、はいさーい!
 
早速ですが、題名にもある通り水族館で飼育しているコウイカの仲間「コブシメ」の1年分の成長を振り返っていこうと思います!
かなり長く!熱く!書きますので、お時間ある時にお付き合いください!
それでは、2024年3月から2025年4月までの思い出を、コブシメの成長と合わせて振り返っていきましょう^^



2024年3月
「イノーの生き物たち」水槽にて、コブシメの卵の展示をスタートしました。
発生が進むにつれて卵の透明度が増していき、中の稚イカがだんだんと大きくなっていく様子を観察することが出来ました。



2024年5月 ふ化
「イノーの生き物たち」水槽で展示を継続していた卵が、ついにふ化しました!



産まれたばかりの稚イカの全長は2cmほど。
イカの仲間は大食漢として知られています。稚イカたちがお腹を空かせないよう、餌として小さなエビや冷凍のオキアミなどを1日に3回から4回も与えていたんですよ。



2024年8月 ふ化後3ヶ月
たくさん餌を食べてすくすくと成長する仔イカたち。
3ヶ月も経つと、手のひらサイズにまで大きくなります。初めに展示をしていた水槽は、あっという間に手狭になってしまったので、仔イカたちがゆったりと過ごせるように「サンゴ礁への旅 個水槽」という、大きな水槽に移動しましたよ~!食べる餌もオキアミなどの小さな餌から小魚のキビナゴやシバエビなどへと、成長に合わせてどんどん大きなサイズに切り替えていきました。
また、水槽内で海草にまぎれるなど、擬態も上手にできるようになってきました^^




2024年10月 ふ化後6ヶ月。
10月には胴長が20㎝近くになり、重さも1㎏を超えました!
という訳で、さらに大きな水槽に引っ越しをしましたよ~!
とっても大きくなった当館生まれのコブシメですが、野生のコブシメでは10㎏を超える個体も確認されていますので、これでもまだまだ小さめなんです…



2025年2月 ふ化後、約9-10ヶ月。交接を確認!! 
ついに!待ちに待った交接!
オスがメスに精子のカプセルを渡し、メスが卵を受精させます。
メスの口周りにオスから渡された精子が入ったカプセル「精夾(せいきょう)」が付着しているのですが、どのように受精が行われ、産卵にいたっているのかは未だに分かっていません。


(左:メス、右:オス)


(白いものが精夾)

2025年2~3月 ふ化後、約10-11ヶ月 産卵を確認!!  
いよいよ産卵が始まりました~!
親個体が腕を伸ばし、1粒ずつ人工産卵床へと卵を産み付けています。
1度に平均100個の卵を産み付けていました。卵は白い直径2-3㎝で、ピンポン玉のような形をしています。



2025年4月 卵の展示スタート
「サンゴ礁への旅 個水槽」にて、卵の展示をはじめました。2月に産みつけられた卵は少しずつ透明度を増し、中に稚イカの姿を確認することができます。





今年も無事に世代交代が行われ、また新たな命がすくすくと成長する姿を観察できます!ぜひ水族館に足を運んで、稚イカたちの成長を見届けてください^^
 
いかがでしたでしょうか!
卵から育てたコブシメも約1年間で成体サイズとなり、今年も産卵や交接の瞬間を観察することができました!コブシメ親個体の展示もまだまだ継続中ですので、水族館にいらした際にはぜひ親個体と卵をあわせて観察してみてくださいね。
 
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました^^

 
       
       
 


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