【ブラックマンタの仔の定期計測】

2024年8月5日に「黒潮の海」大水槽で生まれた「ナンヨウマンタ」の黒化個体(通称:ブラックマンタ)のその後についてお知らせします。(*出生時の情報は、8月7日の記事をご覧ください)



誕生後しばらくの間は、周りの環境やエサに慣れさせるために予備の水槽で暮らしていました。
 
エサも上手に食べるようになり、泳ぎもしっかりしてきた仔マンタは、昨年12月10日に「黒潮の海」大水槽に移動。母マンタとの親仔展示が始まりました。


(「黒潮の海」大水槽での親仔)

飼育員は定期的に仔マンタの計測を行い、成長の様子をみてエサの量などを調整します。
では、定期計測と健康診断の様子をご紹介しましょう。
 
作業は飼育員お手製の簡易水槽に移動して行います。



まず、体の横幅と体重を測ります。
体の横幅は、体にメジャーをあてて実測します。
体重は機材ごと計測し、生き物を水槽に戻した後、機材の重さを差引きます。
生き物の負担にならないように素早く、そして安全に作業します。



今回の計測結果は横幅222㎝・体重114㎏でした。生まれた時と比べると横幅62㎝、体重は72㎏も大きくなっていましたよ。
 
次に、胃内のエサの消化具合や腸の動きなどを観察するため、エコー検査を行います。
最後に血液検査のため採血をしたら、作業終了です。



毎日元気にエサを食べている仔マンタ。エサの消化具合も良好で、血液検査の結果も問題ありませんでした。
 
驚くほどぐんぐん成長する仔マンタに、定期計測が楽しみになっている飼育員たちです。
(⌒∇⌒)

 
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