【カボチャに似た魚?】

みなさん、はいさい!
深海飼育員Tです。
今回は2023年に初めて沖縄での生息が確認されたある魚をご紹介します。
それがこちら↓



こちらは「カボチャフサカサゴ」です。
名前のとおり、まるでカボチャのようなオレンジ色の体色と、ふっくらした体つきが特徴です。
この魚は2007年に台湾で新種として報告され、2023年に初めて琉球列島周辺にも生息していることが分かりました。
琉球列島では水深300m付近で採集されています。
そんなカボチャフサカサゴの体表に注目してみると、フサフサとしたものが付いています。
このフサフサを「皮弁」と呼び、特に眼の上にはひときわ大きな「眼上皮弁」がついています!



皮弁は岩や海藻などに擬態するのに役立っているのではないかと考えられていますよ!
岩などに擬態して近くに来た獲物を捕えたり、敵から見つかりにくくしているようです。
水槽内でもあまり動かずにいるのは、岩に成りすましているのかもしれません。
「深海の小さな生き物」コーナーで展示中!
ご来館の際には、ぜひカボチャフサカサゴがどこにいるのか探してみてくださいね!
 
※生物の状況により予告なく展示を終了することがあります。


 
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