【鮮やかなウニの棘の間をのぞいてみると・・・】

みなさん、はいさい!
 
今回は、沖縄美ら海水族館の「深海の小さな生き物」コーナーで展示している「ヒオドシウニの仲間」(Salmacis belli)について紹介します!



「ヒオドシウニの仲間」は、棘がとても鮮やかな縞模様をしているのが特徴のウニです。
本州ではダイビングでまれに見られるそうですが、今回、ROV(小型の無人潜水艇)調査によって沖縄近海の水深130m付近から採集されました。
 
採集されたウニを水族館に搬入し、よく観察してみると、棘の間に3種類の小さな生き物が共生している様子が観察できました!
共生している3種類の生き物を見てみましょう!
 
1種類目は「ゼブラガニ」です。



ゼブラガニは、ウニの棘や管足を刈り取り、隠れて生活しているカニです。
ラッパウニなどの有毒性のウニに付くことで知られています。
ゼブラガニが棘を刈り取った部分は次の写真のように、つるつるとしています。




2種類目は「ゴカクゼブラガニ」です。


ゴカクゼブラガニは、ヒトデやウニ・ナマコなどの棘皮動物やサンゴの仲間に付くことが知られているカニです。
輪郭が前方に伸びた五角形をしているのが特徴です。

3種類目は「カクレエビの仲間」です。


カクレエビの仲間は、サンゴやウニ類などと共生するエビです。
このカクレエビの体は、写真でもわかるようにウニの棘とよく似た色と模様をしており、棘の間にいると非常に見えにくくなっています。

このように、1匹に複数種が共生していることもあるので、どんな生き物が共生しているのか探すのも楽しみの1つなんですよ!



今回紹介した生き物は、現在こちらの水槽で展示中です。
ヒオドシウニの仲間以外にも“共生する生き物”を展示しているので、ぜひ探してみてくださいね!
 





 
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