ちゃっかり者
- 2015年11月26日
- 展示生物
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ジンベエザメを観察していると、小さな魚が寄り添っていることがあります。しかも、よく見てみると寄り添っているだけではなく、くっついているではないですか!!
こちらの魚は、「コバンザメ」。よくお客様から「ジンベエザメの赤ちゃんですか?」と聞かれますが、違います。しかも、名前にサメとついていますが、サメの仲間でもありません。サメなどによくくっついていることから、そう名付けられたのだとか。
ところで、どうしてコバンザメは大きな生き物にくっついているのでしょうか?この光景は、水槽の中だからではなく、自然の海でも見られること。大きなサメやエイ、クジラやウミガメなど、自分の体より大きな生き物にくっついて生活しています。そうすることで、自分では泳がず移動できたり、エサのおこぼれを食べたり、さらにはその大きな生き物のおかげで敵も近寄らない・・・。なんとも「ちゃっかり者」のコバンザメです。
そのコバンザメの名前の由来にもなっている「コバン」については、またの機会にご紹介しますね!