• 2021年05月20日

【ティラジャー】

みなさん、はいさい!解説員のKです。
本日ご紹介する生き物は、沖縄で「ティラジャー」と呼ばれ、沖縄県民にとっては美味しい!として大変馴染みのある貝です♪その名も「マガキガイ

写真では貝殻の色がハッキリと分かりますが、海では貝殻が藻に覆われているので、この色を頼りに探すことはまず困難です。日本では、房総半島以南の浅場(藻場・礁池・砂レキ底)に生息する5~6㎝ほどの小さな貝です。マガキガイと同じ環境に生息する「イモガイ」という猛毒を持つ貝にそっくりですが、マガキガイは殻の下側に眼を出すための切れ込み(ストロンボイドノッチ)があるので、それで区別できますよ。


実はこのマガキガイがいる水槽の主役は、クロウミウマ(タツノオトシゴの仲間)なんです・・・

さらに他の水槽にもマガキガイを仲間入りさせています。ですから当館でも出現率の高い生き物です。では、なぜ飼育員は様々な水槽にマガキガイを入れているのでしょう…?
ヒントはこちらです。

藻が生えた排水口の網にへばり付いていますね。細長い管のようなものを伸ばしているのが分かりますか?管状のものは口(吻)で、藻を食べています。つまり、水槽内に生えた藻を食べて綺麗にしてもらう「お掃除屋さん」として活躍しているんです。
餌を食べる様子の写真は少し角度を変えてみてみましょう。

口の管がまるでゾウさんのお鼻のように見えますね。
ついでに眼にもズームしてみましょう。

黒目が黄色や黒いリング状の模様に囲まれていて美しい眼をしています。これであたりの様子をうかがっているんですね。

当館ではクロウミウマ水槽以外にチンアナゴの水槽にいたり‥


アオリイカやナマコが暮らす藻場水槽にいたり‥

様々な場所で活躍するマガキガイ(ティラジャー)も是非観察してみてくださいね!
 
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