【ハコエビのギィギィ音】

みなさん、はいさい!
海の生き物の中にも音を出すものがいます。
その中でも、今回は深海に生息するハコエビが出すギィギィ音、どうやって出しているのかをご紹介します。

当館の解説パネルでも音を出すことは紹介してきましたが、構造を詳しく観察したことはなかったので、この機会にじっくりと調べてみました。
まず、音を出すのに使っている触角がこちら。

正しくは第2触角と言い、周りを探ったり、外敵から身を守るために使っている部分です。

この第2触角の付け根部分と頭部の先端部分を合わせて鳴音器(めいおんき)といい、鳴音器を擦り合わせることで音を出しているそうなのですが、その構造はどうなっているのでしょうか?


まず第2触角付け根の裏側を見てみると、半月型の部分に複数の柔らかい襞(ひだ)が発達しているのを発見しました。


次に、頭部先端部分を顕微鏡で拡大してみると・・・

うろこ状をした、ものすごく細かい突起を発見しました!
突起の大きさは、なんと約0.01mm!!
もちろん肉眼では全く見えません。指でなでてみると、ちょっと滑りが悪いなぁという程度です。
こんな小さな突起と、柔らかい襞(ひだ)を密着させて擦り合わせるだけで意外に大きな音が出せるのが不思議です。
ハコエビは「イセエビ」と同じ仲間ですので、イセエビを食べる機会があれば、ぜひ第2触角を動かして、音の出る仕組みを観察してみてくださいね。
※音を出せないイセエビの仲間もいます(ミナミイセエビなど)。