【サンゴの苗作り体験~その後⑥~】

みなさん、はいさい!
10月に入り沖縄は短い秋の季節です。今年の春先に作成した苗サンゴたちは、嬉しいことに全て順調に成長してくれています。
そろそろ隣同士で接触して干渉しあいそうなので、先日、今まで展示していた場所の前に架台を増設しました。これで接触することなく、また一段と成長してくれるはずです。
今後の苗サンゴの成長にもご注目ください。


さて今回は、サンゴの「形」についてお話したいと思います。
沖縄の海には約400種のサンゴたちが暮らしていますが、その形は枝状、葉状、塊状、被覆状と様々です。そのほとんどのサンゴは群体性といって数mm~数cmのポリプと呼ばれる骨格のあるイソギンチャクのような形のものが集合してできています。


そのポリプが骨格を作りながら成長していき、様々な形のサンゴになっているのですが、その形はサンゴの種類によってある程度決まっているので、種類を調べるときの手がかりになったりもします。
ある程度というのは、サンゴは住んでいる環境(光の強さ、水流の強さ等)によってその形を変えることがあるのです。
下のサンゴは同時期に同群体から同サイズで株分けしたものを10ヶ月ほど育てたものです。右が水流の弱い場所で育てたもので、左が強い水流の場所で育てたものとなります。

どちらも枝状に成長していますが、弱い水流の場所のものは、枝間が広く細長い形状です。一方、強い水流で育てたものは、枝間は密に太く短く成長しています。
これは水流が弱い場所では、沈殿物がたまらないような枝間が広い形が有利ですし、逆に流れの速い場所では密で強固な骨格を作ったほうが生存に有利になるからだと考えられます。
このように群体性の多くのサンゴは、その場所で最も効率よく大きく成長できるように形を(ある程度決まった形状内で)変化させられるという特徴を持っています。