【たまにはいろんなところに出かけたい?】

みなさん、はいさい!
突然ですが、キャンピングカー、良いですよね。
色んな所に自由に移動できるお家、憧れてしまいます。
というわけで、本日は深海コーナーから、移動式のお家にすんでいる生き物を紹介します。

こちらは、美ら海だよりに何度か登場している、カイロウドウケツという海綿動物の仲間です。
円筒形の体は、ガラス繊維が重なり合ってできており、非常に繊細で美しい生き物なのです。画像には、3個体のカイロウドウケツが映っていますよ。
さてこのカイロウドウケツ、通常根元の部分は砂の中に埋まっており、動くことができないのですが、まさかのコラボレーションにより移動能力を手に入れました!
コラボレーションの相手は、カイロウドウケツと同じく水深200mに暮らしている「トウヨウホモラ」です。


※こちらの画像は間違って上下反転したものではなく、トウヨウホモラが水槽上部に逆さまに掴まっています…。
 
よく見ると、トウヨウホモラの後ろにカイロウドウケツが映っているのが分かるでしょうか??
実はこのトウヨウホモラ、一番後ろの脚が特殊な形をしており、様々なものを背負うことができるようになっているんです。

過去には、ヒトデを背負ってみたり…


別のカニの脱皮殻を背負ってみたりと、気に入ったものがあれば何でも背負ってしまうのです。
というわけで、今回はカイロウドウケツがターゲットになってしまったのですが、実はこのカイロウドウケツの中は空洞になっていて、空洞部分にはエビがすんでいることをご存じでしょうか?


横から見ると、うっすらドウケツエビというエビの姿が見えますね。
このドウケツエビ、カイロウドウケツの中に雌雄1対のペアで暮らしており、この中で一生を遂げると言われています。
カイロウドウケツは2匹のエビにとって、家の役割を果たしているわけですね。
普段は決して動くことのないお家「カイロウドウケツ」ですが、今回に限ってはトウヨウホモラが背負うことで、キャンピングカーのように移動式のお家になってしまいました。
果たしてその住み心地は、いかがなものでしょうか?
 
さて、今回紹介したドウケツエビですが、内視鏡を使ってカイロウドウケツの中にいる様子を撮影してみました。その様子は、沖縄美ら海水族館公式YouTubeで紹介していますので、ぜひそちらものぞいてみてくださいね。
YouTube映像はコチラ→内視鏡によるドウケツエビの観察