【昼型?夜型?】

みなさん、はいさい!
今日は、昼と夜のギャップがものすごい深海生物を紹介したいと思います。
と、その前に、まずはサンゴ礁の浅場などに棲んでいる魚、ツノダシの昼と夜を見てみましょう。



ツノダシは、昼間はコントラストがはっきりとした鮮やかな体色をしていますが、夜眠る時には、ぼんやりとした色合いに変化します。
このように、昼と夜で体色が変わる生き物は珍しくないのですが、これから紹介する深海生物はひと味もふた味も違いますよ!
 
まずは昼間の姿から・・・

なんだ、これ?と思いますよね。
私も初めてこの生き物を見た時はそう思いました。
この謎の生き物は、カザリイソギンチャクの仲間で、水深282mの深海底からROVを使って採集しました。


ROV調査時の映像を見ても、生き物かどうかすら怪しい姿をしているのですが、ひとたび夜を迎えると、ものすごい変化を見せてくれるのです。
 
昼夜のギャップがすごい、カザリイソギンチャクの仲間の夜の姿がこちら・・・

どうですか?ものすごい変貌ぶりですよね!
カザリイソギンチャクの仲間は夜行性で、昼間は体を縮めていますが、夜になると流れてくる獲物を捕らえるべく、長く美しい触手を水流になびかせているのです。
この写真を撮影したのは夜10時ごろなので、残念ながら一般のお客様には触手を伸ばした美しい姿をお見せすることはできませんが、いつかYouTube動画などでその姿をお伝えできればと思います。
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