【珍奇生物その7】

みなさん、はいさい!
2019年に投稿した美ら海だより【珍奇生物】というくくりで記事を掲載していたのですが、覚えているでしょうか?
最近色々と珍奇な生物が搬入されているので、久々に珍奇シリーズを再開しますね。
※珍奇:珍しく風変わりなこと。また、そういうものや、そのさま
 
というわけで、早速ご紹介していきます。
深海の小さな生き物」コーナーに、珍奇な生態をしたヤドカリが登場しましたよ。
ヤドカリというと、貝殻を住み家にするのが普通なのですが、今回展示したヤドカリはなんと・・



軽石(かるいし)を住み家にしているんです!!
このヤドカリ、たまたま軽石の中に入っていたというわけではなく、実は軽石を好んで利用するタイプのヤドカリなのです。
この軽石を利用するという特殊な生態から、和名は「カルイシヤドカリ」と名付けられていますよ。
 
カルイシヤドカリは、体の形も一般的なヤドカリと異なり、軽石に入りやすいよう、お腹はまっすぐな形をしています。

深海には宿となる貝殻が少ないことから、軽石を利用していると考えられているのですが、石を使うなんて驚きですよね。
展示中の個体は、当館所有のROV(小型の無人潜水艇)により捕獲したのですが、ROVの映像を見ると、自然の中にうまく溶け込んでいるのが良く分かります。

貝殻に入るよりも、石に入っているほうが外敵に見つかりにくいなどの理由もあるのでしょうか・・・??
 
さて、水槽の中でも非常に見つけにくいカルイシヤドカリですが、当館では分かりやすいよう、軽石に目印をつけていますので、こちらの目印を頼りに見つけてみてくださいね。


※生物の都合により展示を終了している場合があります。
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