【水族館初の快挙!サンゴの産卵を昼間に実現!】

ハイサイ皆さん。
サンゴ担当飼育員からのご報告です。
 
毎年「サンゴの海」水槽ではサンゴの産卵を観察しているのですが、多くのサンゴの仲間は夜に産卵してしまうので皆さんにみてもらうことができませんでした。
そこで、なんとか昼間の開館時間中に産卵するようにできないかと試行錯誤すること2年。ついに!昼間(14時頃)に産卵させることに成功しました!
 
しかし!沖縄美ら海水族館は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、臨時休館(5/23/~6/20)となり、産卵に成功したのは臨時休館した初日の23日でした…
 
数日前から他のサンゴ水槽で小規模ながら産卵が見られていたので
もうそろそろなのかなぁと思ってはいましたが、、、
 
「なぜよりによって今日なんだ!?」と
ひっそりと静まり返った館内にスタッフ一同の声が響きました。ザンネン。




産卵しているのはコエダミドリイシという種類で、サンゴ礁を形成するサンゴの仲間の一つです。浮いているのはサンゴから放出された卵と精子の入ったカプセル(バンドル)で、大きさが約1mm(卵は約0.5 mm)、薄いピンク色をしています。サンゴ独特の磯生臭さがあります(慣れてくるとこの匂いで産卵があったか分かる人も、、)
 
来年のこの時期にはコロナ禍が収束して、当館で皆様に安心安全に産卵をご覧いただけることを願っています。
 
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