【手洗い、うがい、ソープフィッシュ】

みなさん、はいさい!解説員のHです
感染対策の基本は手指衛生。コロナ禍において、意識的に手洗いする方も多いかと思います。そんな時に欠かせないものと言えば石けんです。今日はその石けんに関係する魚をご紹介します!その魚たちがこちら!

ヌノサラシ


アゴハタ

下アゴからちょろんと出ている皮弁(ひべん)が可愛らしいですよ。

キハッソク

(名前の由来はこの魚を茹でるのに薪が八束(はっそく)いるから…だとか?)

この3種がどう石けんと関係しているのか、と言いますと、危険を察知すると体の表面から粘液を出します。その粘液には「グラミスチン」という毒が含まれ、これが石けんのようにブクブクと泡立つんです!そのことからこの3種は英語の名前でソープフィッシュ(石鹼魚)と呼ばれています。これは、身を守るための防御手段なんですね。
 
今回、展示水槽の掃除をするために一時的にアゴハタを別の水槽へ移動しました。
その様子がこちら↓
取り上げた直後は透明でキレイな海水ですが…


アゴハタが入っていた海水↓

あっという間に泡まみれに!石鹸にそっくりな泡立ちですが、殺菌効果はもちろんないので、これで手を洗う事はできません。この魚たちは当館「サンゴ礁への旅 個水槽」で展示しています。
泡立つ様子は観察できませんが、体の模様や動きも独特で特徴的な魚たちですので、ご来館の際に是非観察してみて下さいね!
 
※生き物の状態により、予告なく展示の変更・中止の可能性があります。予めご了承ください。
 
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