【すご技生物~深海編④~オニキホウボウ】

みなさん、はいさい!深海生物担当のMです。
今年9月頃、当館にROV(無人潜水艇)よる深海調査で採集したオニキホウボウが搬入されました!

沖縄の水深350m付近の海底にこんな形の魚がいるなんて、本当に生物の多様性ってすごいですね!!
2020年に【爆笑問題の深海WANTED】にて放映していただきましたが、ここで改めて少しだけ紹介していきたいと思います!!
 
ROV深海調査では、主にヒトデや貝などの動きがゆっくりな生物を狙って採集していきますが、今回はオニキホウボウ狙いでROVに手網を持たせて潜行していきます。目的の水深350m(泥地)の深海底に到着したらROVで泥を巻き上げないように気を付けながらオニキホウボウを捜索していきます!!

いました!!
 
          
オニキホウボウを発見したら手網の中央にくるように、狙いを定めて慎重に採集していきます!!実は採集できたと思いきや、泥だけを捕まえたのはここだけの話です…。その時の映像がしっかりと記録されていました…お恥ずかしい限りです(泣)
 
ようやく採集できたオニキホウボウを船までゆっくりと上げていきます。水族館に到着したら、加圧水槽に搬入し、1週間ほどかけて減圧治療をしていきます。減圧治療を終えたら、いよいよ餌付け作業スタートです。
なかなか食べてくれませんが焦らず挑戦していきます!!
2週間たったころ水槽にも慣れてきたのかようやく餌を食べてくれるようになりました。

給餌の様子

見た目のインパクトはもちろんですが、なんといっても見ていただきたいのはオニキホウボウのすご技「歩く」ところです。お腹側にある2対の指状の胸鰭を使ってチョコチョコと歩く姿はとても可愛いですよ♪
オニキホウボウと同じ目線になるように少し腰を落としてみてください。ゆっくりですが歩く姿を見られるかもしれません。ご来館の際は深海コーナーの生き物たちをじっくり観察してみてくださいね!
 
2022年2年28日まで「海のビックリすご技展」開催中!
本企画展は、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の支援を受けて実施しています。
 
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