【久米島から魚たちがやってきました!PART2】

みなさん、はいさい!飼育員のBBです。
 
前回の【久米島から魚たちがやってきました!PART1】では、久米島のうみんちゅ(漁師)の方々に魚を採集していただいた話を紹介しました。
 
今回はPART2ということで、引き続き魚たちが展示されるまでの道のりを見てみましょう。久米島の海から水族館に来たばかりの魚たち。まずは調子を整える必要があります。
 
例えばエサ。生き物たちが最初に入るバックヤードの水槽でしっかりと水族館のエサに慣らす、「餌付け」を行っていきます。

ちなみに、みなさんも当館のバックヤードに入ることのできるプログラムをご存知ですか?1日4回、当館では「裏側まるごとウォッチング(有料)」を行っています。私たち飼育員の作業現場を間近で見学できますよ!是非、水族館に来た際は裏側も覗いてみてください。
 
さて、他には魚たちの相性や好むエサを考えてそれぞれの予備水槽に振り分けます。水槽間で生き物の移動が必要になった場合、魚を傷つけないよう、海水ごと生き物を移動できる手作り道具、「ゆりかご」で生き物を運びます。


また、魚の処置の一つに淡水浴という、海水魚を短時間淡水に浸し、体表の寄生虫を落とす方法があります。今回、久米島から来た魚たちの中には「ブダイ」と呼ばれるグループの魚が数多くいました。ブダイは他の海水魚に比べ淡水に対する耐性が弱い傾向があります。そのため、ブダイを淡水浴する際、当館では少量の海水を混ぜることで処置中の魚が弱らないように処置を行うことがあります。画像のように塩分濃度計とにらめっこするのも生き物のためには大事な作業なのです。


さぁ、だんだんと調子が上がってきた魚たち、実はすでに少しずつ展示が始まっています!
次回は久米島から展示水槽に仲間入りした魚たちを紹介します。
【久米島から魚たちがやってきました!PART3】をお楽しみに!
 
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