【「黒潮の海」水槽マスターになりたい!】

みなさん、はいさい!新人飼育員のKです。
突然ですが、みなさんは「黒潮の海」水槽を見た時、どの生き物が一番印象に残るでしょうか?
ジンベエザメ?マンタ?マグロ?などなど・・
大水槽の中の青い世界、大きな生き物たちはとても迫力があり印象的ですよね。


一方で、小さな生き物が群れていたり、底の方でじっとしている魚たちがいたり、大水槽には多種多様な生き物が暮らしています。
私のような新人飼育員は、まずは魚種を覚えるところから始まります・・!
ということで、一見注目されにくい大水槽の生き物を少しずつ紹介していこうと思います。
みなさんも一緒に大水槽マスターになりましょう!
 
今年は寅年なので・・まずはトラフザメ

大水槽の底でじっとしていることが多いサメです。和名のトラフは幼魚の見た目からついており、英名ではZebra Sharkゼブラシャークと呼ばれています。
全長は3.5mほどになりますが、尾ビレがとても長く体の約半分もあります。
実はトラフザメは、毎年水槽の中で卵を産んでいます。卵の大きさは20㎝程、黒に近い茶色をしており、付着糸(卵が水流に流されないようサンゴや海底に固定させるための糸状のもの)がついています。3~7月頃、大水槽の底に卵がぽんぽんと落ちています。

卵は大水槽から回収し、水族館裏側にある孵化用水槽で観察をします。産卵から4ヵ月ほどで黒と白の縞模様の赤ちゃんが孵化します。
実はこの縞模様は個体で少しずつ違います。飼育員はその違いを見分けることで、それぞれの個体を管理しているんです。
その中でも、今年一番面白い模様だなぁと思う個体を紹介したいと思います。

この、頭部の点、大仏様のような・・
とにかく各々かわいい♡この模様も成長するにつれてベージュの体に黒い斑点模様へと変化するのでそれも楽しみです。
現在は一日2回、魚の切り身などの餌を与え、すくすくと成長中です。


ぜひ大水槽の底もじっくり観察してみてくださいね!
 
  • 海洋博公園・沖縄美ら海水族館公式Facebook
  • 沖縄美ら海水族館