【顔よりおおきなホヤ?!】

みなさん、はいさい!
本日紹介するのは「ボウズボヤ属の仲間」です。
先月のROV(無人潜水艇)調査で捕獲に成功し、早速「深海の小さな生き物」コーナーに仲間入りしました!!

水槽に登場した何かのオブジェのような、とても神秘的でかっこいいこの生き物。
恐竜の卵にも見えたり色々と想像が膨らみますが、実はたくさんのホヤが集まった姿なんです!!
 
近づいて見てみると表面がボコボコしています。
この1つ1つは個虫(こちゅう)と呼ばれる小さなクローンで、この個虫が集まり、群体を形成しています。

個虫の穴を開いたり閉じたりすることによって、取り込んだ海水から栄養をこしとり、余計な海水は排出しています。
個虫の1つ1つがこれをやっているというのが驚きです。
 
さらに驚くのはその大きさです!
今展示している個体は根を含めて高さが25㎝あり、大人の顔よりも大きいホヤなんです!!
 
通常のボウズボヤは個虫の色が赤色をしていますが、展示中のボウズボヤ属の仲間は薄い黄色をしています。
この色のボウズボヤ属の仲間はあまり知られていないため、新種の可能性も秘めていてわくわくします!
 
少し話がずれますが、皆さんはホヤを食べたことがありますか?
私はホヤが食べられることすら知りませんでした。
「面白いホヤが捕れたんですよ~!」と他のスタッフに自慢げに話すと、「ホヤ美味しいよね。初めは悪い冗談かと思いましたが、これが本当らしいのです。
ちなみに、そのスタッフによると、味はイカの塩辛に近いらしいです。
もしもこのホヤを食べるとしたら、たくさん個虫がついているのでみんなでシェアしながら楽しめるなぁ、なんて考えてしまいました…。
 
思わず足を止めてしまう存在感は写真ではなかなか伝わりづらいですが、とにかく大きい!!!
沖縄美ら海水族館にお越しの際は、ボウズボヤ属の仲間の水槽を是非じっくりとご覧ください!!
 
※生物の状況により展示を終了することがありますので、あらかじめご了承ください。

 
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