【ムダ毛知らずのムギワラエビ】

みなさん、はいさい!
「深海の小さな生き物」コーナーに、ムダ毛知らずな「ムギワラエビ」が登場しましたよ~(*’▽’)/♪

ムギワラエビは、その名の通り「麦わら」のように細長い脚をした節足動物の仲間で、ヤギ類などサンゴの枝の上で暮らしている生き物なんですよ。
今回、ROV(無人潜水艇)調査により水深120mから採集し、展示を行うことが出来ました♪
 
え?「そんなことより、ムダ毛知らずってどういうこと?」ですって??
 
そうそう。
このムギワラエビ、実は体に生えた毛がスゴイんです。
ひとまず歩くための脚(歩脚“ほきゃく”)を拡大してみると、この通り。

たくさんの毛が生えているのが良く分かりますよね!
ムダ毛だらけにも見えるのですが、この毛、ものすごく活用されているんです!!
というのも、ムギワラエビはサンゴの上で流れてくる餌(有機物など)を待ちかまえているのですが、実は体に生えた毛に絡みつくのを待っているのです!


ある程度の量がこの毛に絡みつくと、お次は毛のたくさん生えたハサミ脚の出番です!


ハサミ脚の内側には、ご覧のように細かな毛がびっしり!!
このハサミ脚をブラシのように使い、歩脚の毛にかかった餌をこそげ取り、口へと運んでいるのです。まさにムダ毛知らず!!

なかなか写真でお伝えするのは難しいのですが、ムギワラエビが餌を食べる様子は、海洋博公園公式YoutubeInstagramにアップしてますので、ぜひそちらをご覧くださいね♪
もちろん展示水槽でも映像を流しているので、ぜひ水族館へも足をお運びください(*’▽’)
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