【久米島から魚たちがやってきた!2023】

みなさん、はいさい!
 
2021年更新の【久米島から魚たちがやってきました!PART1~3】では、久米島の海人(うみんちゅ=漁師)の方々に魚を採集していただいた話を紹介しましたが、今年もそのプロフェッショナル集団(久米島漁協青年部)の追い込み漁に密着させてもらいました!
 
今回のターゲットは「アカネハナゴイ」
体長6㎝、時に数千匹ともなる群れを作るサンゴ礁を彩る魚の一つです。
沖縄本島での生息数は少ないですが、久米島の海では、オレンジの紙吹雪が舞い散るような圧巻の光景が見られます。ダイビングをされる方には、ぜひ一度は直に見てほしい光景です。

アカネハナゴイなどの小型ハナダイの仲間は、普段は群れでサンゴ礁の近くを泳いでおり、潮にのって流れてくるプランクトンなどを食べています。危険が迫るとサンゴ礁の中にあっという間に隠れてしまうため、採集するには魚たちに絶妙なプレッシャーをかけつつ追い込む必要があるため、採集は簡単にはいかないはず、、、そんな飼育員の予想をみごとに裏切る青年部の鮮やかな手際とチームワークで、アカネハナゴイたちはベストな状態で採集されました。

海人の方々は、普段は「グルクン(=タカサゴ)」などの食用となる30㎝以上の魚を採っているので、今回のような小さな魚たちを追い込むのは初めてとの事でしたが、体が流されてしまうくらいの潮の流れがある中で「虫捕りをしてるみたいで楽しかった!」との感想。さすがプロフェッショナル!でした。


今回、「サンゴの海」水槽では、アカネハナゴイをはじめ「ニシキヤッコ」など約10種類の久米島からやってきた新しい仲間たちを迎えました。
今後、他の水槽でも久米島の海からやってきた魚たちの展示が始まる予定です。
これからも沖縄美ら海水族館の新たな展示をお楽しみに!
 
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