【リュウキュウスガモを育ててみた】

みなさん、はいさい。
北風が強く吹くことの多い今日この頃ですが、海岸に面白いものが漂着していたのでご紹介します

画面中央にある緑色をしたもの、一体なんだか分かりますか?
実はこれ「リュウキュウスガモ」という海草の実なんです。


リュウキュウスガモは沖縄の浅瀬に生える代表的な海草の仲間で、沖縄美ら海水族館前のビーチなどにも大規模に群生している場所があります。

リュウキュウスガモは陸上の植物と同じように根・茎・葉に分かれており、普段はランナーと呼ばれる地下茎を伸ばし、そこから新しい葉を出すことで増えていくのですが、冬場には花を咲かせて種子を作り、有性生殖によって増えることもできるんです。



実は、株につながったままはじけることもありますが、荒れた冬の海ではちぎれてしまうことも多いようです。
ちぎれた実は数日間海面を漂った後にはじけ、中から出てきた2~3個の種が海底に沈みます。


種は1㎝ほどの大きさで、どんぐりのような形をしており、実からはじけた1~3日後には早くも葉っぱが生え始めます。

ちなみに、種はぷっくりと膨らんだ下側が重くなっていて、海底に沈んだ後も葉がちゃんと上側に伸びやすいよう、起き上がりこぼしのようなつくりになっています|ω・)ノ
根っこはいつ伸びてくるのかな?と思ったら、葉っぱが生えた数日後に細くて白い根がちゃんと生えてきました。


過去に水槽内で採れた種から育てた時は、3か月で葉が9㎝ほどの長さに成長しました。今回もしっかりと育てていきたいと思います。

今のところは順調です♪
※撮影のため、水からあげて撮影しています。
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