【サメ水槽に魚の群れ?】

みなさんハイサイ! 解説員のUです。
本日は水族館の「サメ博士の部屋」にいる生物についてご紹介します!
 
この水槽には沖縄の海に生息するサメたちを展示していますが、本日ご紹介をするのは
サメではありません。昨年、水槽に仲間入りしたこちらの魚です。

その名も「ミズン」。イワシやニシンの仲間です。
大きくなっても全長15cmほどで、サメと比べるとその小ささがよく分かります。
沖縄県内では食用の魚として知られており、スーパーや市場に並ぶこともあります。ちなみに沖縄では、ミズンではなく「ミジュン」と呼ばれています。こちらの名前の方が馴染みのある方も多いかもしれませんね!
ミズンは群れを作って生活しており、水槽内では大きなボールのような形を作ったり、サメをよけるため二つに分かれたりと、群れの様々な形や動きを見ることができますよ。


さて、こちらのミズン、サメと同じ水槽に入っていて、食べられないのか心配な方もいらっしゃるかと思います。その点は、ご安心ください。水槽をよくよく観察して見てもサメがミズン達を追い回す様子は全くありません。
実はこちらの水槽、飼育員がエサを与える時、どのサメがどのくらいエサを食べたかを毎回記録しています。

空腹になりすぎないように適切なエサの量を保つことで、水槽のサメが小魚を追いかけて食べるといった行動を防いでいます。そもそもこの水槽にくらすサメはアジやサバなどを主食とする為、ミズンは捕食対象にはなりにくいというのも、食べられない理由の一つのようです。
 
本日ご紹介したミズンは生きたままでの輸送がとても難しいデリケートな魚で、水族館の水槽ではなかなか群れで泳ぐ姿を見る事ができません。当館にお越しの際には是非「サメ博士の部屋」の水槽をのぞいてみてくださいね!
 
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