黒潮の海大水槽に落とし物?!
- 2015年09月28日
- 展示生物
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現在、「黒潮の海」大水槽には、直径8cm程度の、あるサメの卵がたくさん落ちています。多い時には一日に数十個も!!しかし、ほとんどの卵が中身空っぽ・・・。
こちらの卵を産んだのはオオテンジクザメ。実はオオテンジクザメの場合、お腹の中で赤ちゃんが卵から孵化し、母ザメは1年近い妊娠期間を経て出産します。魚なのに赤ちゃんを出産するなんて驚きですよね。さらに、お腹の中にいながらも赤ちゃんは食事をします。そのエサは、母ザメから次々と送り込まれる殻に包まれた無精卵。その中身を食べるために、産まれる前の赤ちゃんにも立派な歯が生えているんですよ!
つまり、水槽内にたくさん落ちていたオオテンジクザメの卵は、母ザメがお腹の中の赤ちゃんのために送った、無精卵の殻だったというわけです。
もしかすると、数ヶ月後にはオオテンジクザメの赤ちゃんが誕生するかもしれませんね!期待を胸に、今日もズデッと横になる彼らを眺めていたいと思います。