【ゆ~らゆらサンゴ】

みなさん、はいさい!
突然ですが、みなさんがサンゴと聞いてイメージするのはどんな形でしょうか?
おそらく多くの人が、枝のような形、もしくはテーブルのような形のイメージを持っているかと思います。


一般的なサンゴのイメージ(マルヅツミドリイシ
 
今日は、そんなサンゴのイメージとは少し違った大きなゆらゆらとした触手をもつ、まるでイソギンチャクのようなサンゴを紹介します。

ハナサンゴ
 
こちらのハナサンゴは、根元からラッパ状の骨格が枝分かれした形をしています。
その先端からは100本以上の触手が、ゆらゆらとたなびいています。
 
一般的なイメージのミドリイシの仲間に比べるとポリプの大きさは約10倍以上。
水中で見るとその姿はサンゴというよりイソギンチャクのようにも見えますが、石灰質でできた骨格を見ると一般的なサンゴの仲間であると納得できます。

ハナサンゴ・ミドリイシの骨格 比較
 
両種は骨格の形くらいしか違いがないように見えますが、ある実験をしてみると他にも違いがありました。
それぞれの骨格をよく乾燥させて水にいれてみると…

浮く骨格、沈む骨格
 
そう、ハナサンゴの骨格は浮くんです。(どちらも同じ乾燥重量です。)
ハナサンゴは、骨の中がスカスカで隙間だらけ。そのため乾燥させると空気を多く含むので浮くと考えられます。
はっきりとした理由はわかりませんが、骨格の密度が薄い分、まわりのサンゴよりも速く大きく成長できるので、自分が暮らす場所を先に確保してしまおうというハナサンゴなりの戦略なのかもしれませんね。
 
また今年は、このハナサンゴの繁殖にも挑戦してみました。
サンゴの産卵というと初夏の夜にほぼ一斉に産卵を行っている光景が有名ですが、これはほとんどがミドリイシの仲間たちの産卵光景で(美ら海だより6/4投稿【産みました!】)、ハナサンゴはなんと!体の中で赤ちゃん(幼生)を育ててから産みだします。

ハナサンゴ赤ちゃん(幼生)
 
今回の繁殖実験で、ハナサンゴの赤ちゃんは、ミドリイシの仲間たちの一斉産卵の時期から少し遅れて産まれること、その量はミドリイシの仲間と比べるとかなり少なく、生まれた時から褐虫藻(かっちゅうそう)を共生していることなどを確認しました。
 
現在、稚サンゴの大きさは約1mmと小さいため、予備水槽で飼育しておりますが、今後皆様に見ていただけるように大きく育ってくれるのが楽しみです。

稚ハナサンゴ