【デビュー!】

みなさん、はいさい!
解説員のKです。
 
以前、当館のホームページでもご紹介した「イバラエイ」の赤ちゃん。
9月に1歳の誕生日を迎えました!
このたびバックヤードの予備水槽から、沖縄美ら海水族館で一番大きな水槽「黒潮の海」へデビューしました!
 

イバラエイが水族館で繁殖に成功したのは世界で初めて!ということで、赤ちゃんを担当していた飼育員に話を聞いてみましょう!
 
解説員K(以下K):「飼育員のMさんです!イバラエイの赤ちゃんのデビュー、おめでとうございます♪」
飼育員M(以下M):「はい、無事に移動ができてよかったです!」
K:「早速ですが、予備水槽で飼育していた時の赤ちゃんの様子など教えてください。」
 
M:「生まれてすぐのころからよくエサを食べてくれていました。なので、食べる量が少ないときには心配になることもありましたね。」

写真からも食欲旺盛な様子が伝わりますかね?(笑)
 
K:「ちなみに、どんなエサをあげていたんですか?」
 
M:「エビなどの甲殻類を中心に与えていました。
イバラエイは泳ぎ回るというより海底で暮らすエイです。口がお腹側にあって、海底の砂の中に隠れているゴカイなどを主に食べていると考えられています。ですが、このゴカイをエサとして大量に準備するのが難しい・・・ということで、イバラエイと同じように海底で生活しているエビ類を選びました。あとはイカも与えていました。」
 
K:「生き物の暮らしている環境に合わせてエサを選んでいるということですね。
  あげる際のポイントなどはありましたか?」
 
Ⅿ:「初めは口も小さいので、エビやイカを小さく切ったものをあげていました。だんだんエサを大きくしていって、デビュー前には「黒潮の海」の他の魚たちと同じようにイカの軟骨や魚の切り身も骨まで食べられるようになっていましたよ!」
 
K:「体の大きさだけじゃなくて、食べるエサなどからも成長の様子が分かるんですね~。
イバラエイはどれくらいの大きさになるんですか?」
 
M「赤ちゃんのお母さんが「黒潮の海」にいるんですが、大きさが現在120cmほどあります。今回が世界初の繁殖成功なので、今後赤ちゃんが何歳でどれくらい大きくなるかなど成長の様子を観察していければイバラエイの生態の解明に繋がるかもしれません。」


K「赤ちゃん自身の成長も楽しみですし、イバラエイという生き物を深く知る機会が増えると思うと更にワクワクしますね!ぜひ、みなさんも一緒にイバラエイの赤ちゃんの成長の様子を見守ってください♪」
 
M「よろしくお願いします!」
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