【水族館生まれのアラビアハタゴイソギンチャクとクマノミの展示スタート】

みなさん、はいさい!
「サンゴ礁への旅 個水槽」にて、水族館生まれの「アラビアハタゴイソギンチャク」と「クマノミ」の展示が始まりました!



クマノミはもちろん小さくてかわいいのですが、今回ぜひ注目していただきたいのはイソギンチャクです!
実は、展示しているアラビアハタゴイソギンチャクは2024年に水族館で生まれた個体です。アラビアハタゴイソギンチャクの繁殖個体の展示は世界初なんですよ!
 
今回は、そんなアラビアハタゴイソギンチャクの繁殖についてご紹介します。
 
さかのぼること2年前、私たち飼育員は、まずイソギンチャクのオス・メスを確認することから取組みました。イソギンチャクは見た目では性別を見分けることができません。そのため、組織の一部を採取し、顕微鏡で観察することで性別を判別しました。
 
性別が分かった後は、1つの水槽に雌雄1個体ずつを入れて飼育を開始。当館で繁殖に成功したほかの種類のイソギンチャクでは、初夏の日没後から夜間に産卵することが確認できていたため、飼育員が毎日19:00~翌7:00の間に3回、産卵の兆候などの確認を続けました。

そして2024年8月、水温が最も高くなった日に、アラビアハタゴイソギンチャクの放精と放卵を確認することができました!

受精卵は別の水槽へ移し、飼育を開始しました。



こちらが受精卵↑ 0.8㎜ほどの大きさです。
 
生まれてから5日齢頃までは幼生として海中を漂うことができますが、その後は着底し、少しずつ触手の数を増やしながら成長していきます。



こちらは産まれて5日目の、着底したばかりのイソギンチャク↑



142日齢でこの大きさ(1.2㎝)

クマノミの“おうち”として知られるイソギンチャクは、アクアリストの間でも需要が高く、採集による個体数の減少が心配されています。
 
将来、自然の海でクマノミとイソギンチャクの共生する姿が見られなくなることがないよう、飼育下繁殖に取り組むことで少しでも自然環境への負荷を減らしながら、みなさまに生き物たちの魅力をお届けしたいと考えています。
 
ぜひ、新しく展示が始まったアラビアハタゴイソギンチャクとクマノミたちをご覧ください!
 
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