お知らせ
2023年11月03日 展示情報
このたび、沖縄美ら海水族館で生まれたシノノメサカタザメの赤ちゃん(生後1か月)の展示を開始しましたのでお知らせいたします。
<シノノメサカタザメの赤ちゃん>
幼魚の体色は黒や濃いグレーで、頭部の縞模様や体の後半部に広がる白色の斑紋が鮮やか。
成魚(下写真)の体色とは大きく異なる。
【シノノメサカタザメ】
学名:Rhina ancylostoma
英名:Bowmouth guitarfish
インド洋および太平洋の熱帯域に生息し、名前にサメと付いているが、エイの仲間。強いアゴと石畳状の歯で、カニなどの甲殻類を殻ごと噛み砕いて食べる。成長すると全長2メートル以上になる。
2023年10月6日に10個体(オス5、メス5個体)の赤ちゃんの出産が確認されました。生まれた赤ちゃんエイの状態が安定した為、このたび展示を開始しました。
本種はIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでCR(Critically Endangered:絶滅危惧)に分類されている希少種で、水族館での繁殖例はほとんどありません。今しか見られない赤ちゃんエイの様子をご覧いただける、数少ない機会となります。
当館では、生まれた個体の成長を通して、希少な本種の生態解明に引き続き取り組んでまいります。
「サンゴ礁への旅 個水槽」
2個体(メス1、オス1)
全長:40~47㎝,体重:0.7~1.3㎏
※生物の状況により展示を終了することがあります。