お知らせ
2024年05月25日 展示情報
【日中でのサンゴの放卵放精(産卵)】
サンゴ(ミドリイシの仲間)では、卵と精子の入った「バンドル」と呼ばれる直径約1mmのピンク色のカプセルを放出し、そのカプセルが海面ではじけて受精が行われます。沖縄島近海に生息するほとんどのミドリイシ類は5~6月の満月付近、日暮れから数時間後の夜間に産卵することが知られています。
お客様から「サンゴの産卵をみたい」という要望が多いですが、通常、サンゴの産卵は夜間に行われるため、産卵する様子をお客様が観察することができませんでした。
そこで、沖縄美ら海水族館では水槽の照明環境を調整することでサンゴの産卵時間をコントロールする技術を2020年に開発、翌年から毎年、日中に産卵するサンゴを展示することに成功しています。
今年は、2020年の日中に水槽で生まれ、育ったサンゴが親になり産卵することに成功しました。
2024年5月24日14時47分頃(コエダミドリイシ)
2024年5月25日14時40分頃(クシハダミドリイシとコエダミドリイシの一部)
沖縄美ら海水族館 サンゴ礁への旅 個水槽
和名:コエダミドリイシ
学名:Acropora microphthalma
和名:クシハダミドリイシ
学名:Acropora hyacinthus
※今年は5月29日に「サンゴの海」水槽でも夜間の産卵が有りました
サンゴの産卵は、サンゴ一群体につきほぼ年に一度。今年の日中の産卵は終わりましたが、水族館内「サンゴの海」水槽では、自然に夜間に行われる産卵を控えています。これに成功すれば水槽内での産卵は23年連続です。夜間のサンゴの産卵の様子はInstagramのライブ配信をする予定ですので、そちらの配信もお楽しみいただければと思います。
※産卵日は不確定となります。事前に公式インスタグラムへの登録・通知を許可してください。
※生き物の状況により産卵がご覧になれない可能性もあります。
公式インスタグラムはコチラ