お知らせ
2024年06月17日 展示情報
沖縄美ら海水族館では、「シライトイソギンチャク」の繁殖個体を世界で初めて展示しましたのでお知らせいたします。
インド洋~西太平洋のサンゴ礁域に広く分布する。
日本では奄美諸島以南に生息し、直径が50 ㎝に達する大型のイソギンチャク。
体内に褐虫藻と呼ばれる植物プランクトンを持ち、光合成によって作られた養分を吸収する。触手は長く、先端が尖り、多くの場合先端が紫色や青色である。日本では主に、ハナビラクマノミやクマノミが共生する。
シライトイソギンチャクは外見での雌雄の識別が難しく、当館では独自に開発した方法で雌雄を判別し飼育することで受精卵を確認、2023 年に繁殖に成功しました。
(今回の繁殖は、当館にて2020 年に世界で初めて成功した「ハタゴイソギンチャクの繁殖」の技術を応用しています。)
この度、水族館で繁殖したシライトイソギンチャクを、同じく当館生まれのハナビラクマノミとともに展示開始しました。
サンゴ礁への旅 個水槽「サンゴ礁の小さな生き物」
シライトイソギンチャク(2023年生まれ)、 ハナビラクマノミ(2024年生まれ)
2024年6月6日(木)~
※生物の状況により展示を終了することがあります。
本種を含めクマノミ類が共生するイソギンチャクは観賞用として人気が高く、捕獲による個体数の減少が危惧されています。当館では引き続き、本種の繁殖生態解明に取り組むとともに、この繁殖技術を他種にも応用することで、クマノミ類が共生するイソギンチャクの保全に貢献したいと考えております。