お知らせ
2025年10月23日 展示情報
沖縄美ら海水族館では、ヨナグニスベトカゲ(与那国島固有種)の繁殖に世界で初めて、また、ミヤコトカゲの繁殖に日本で初めて成功し、繁殖個体の期間限定展示を「琉球弧の水辺」で開始いたします。
ヨナグニスベトカゲ
学名: Scincella dunan
孵化直後のヨナグニスベトカゲ幼体
孵化を2025年5月末に確認
孵化幼体の大きさ:全長約38mm、体重約0.1g
世界中で与那国島にのみ生息する固有種で、2022年に新種記載されたばかりのため、詳しい生態は不明です。
ミヤコトカゲ
学名: Emoia atrocostata
孵化直後のミヤコトカゲ幼体
孵化を2025年9月上旬に確認
孵化幼体の大きさ:全長約102mm、体重約1.12g
西太平洋の熱帯域に広く分布し、日本では宮古諸島にのみ生息する日本で唯一の海岸棲のトカゲで、自然海岸の開発により生息地の減少が指摘されています。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、宮古島市の条例で保護されています。
両種とも、公の施設や機関での飼育事例が少なく、食性、飼育温度、産卵環境などにおいて試行錯誤をしながら飼育を進め、今回の繁殖成功となりました。
(※ミヤコトカゲは宮古島市の許可を受けて、2023年より繁殖に関する研究を続けています)
沖縄美ら海水族館では、展示水槽を含む飼育下で得られる生態学的データを生息域内および生息域外の保全活動に 活用することで、持続可能な自然環境の保全に貢献してまいります。
沖縄美ら海水族館1F 「琉球弧の水辺」
2025年10月24日(金)~12月10日(水)
※生き物の状態により展示を休止・終了することがあります。あらかじめご了承ください。
・ヨナグニスベトカゲ 3個体(全長約80.2mm、体重約0.79g)
・ミヤコトカゲ 1個体(全長約119mm、体重約1.9g)